リーダーズ › 上海時装
2012年04月06日
中国における商標
すっかり御無沙汰していました~。辰年は雨が多いと言われますが(龍が天に上る為?)、旧正月が明けた後の上海は、残寒が続き、決して大げさに言うのではなく、一月の8~9割が雨だったように感じます。そんな外に出るのも億劫になる天気もようやく収まり、3月中~下旬からにわかに春らしくなってきました。この後、間もなく梅雨そして夏に入るわけですが、私もつかの間の春を満喫すべく、休日はレストランのテラス席で食事したり、散歩したりしています。
さて本日は中国での商標に関して書きます。昨今、アップルコンピューターのiPadが中国の地元企業に告訴されたり、逆に元シカゴブルズのスタープレイヤーであるマイケル・ジョーダン氏が中国の乔丹体育を、HERMES社が中国の男性下着メーカーを告訴したり、と中国で外資企業と地元企業との間の商標論争が頻発しています。これらに関しては日本でも何かと話題になっていると思います。
中国において商標は、事業やその実績の有無に関わらず基本的には登録した人/企業の早い者勝ちです。残念ながら一部の個人や企業の中には、海外の有名ブランドなどで、中国で未登録の商標を先に登録し、そのブランドが中国に入ってきた時に商標の譲渡金や商標権の侵害による賠償金を目当てにしていると考えざるを得ない人/企業がいます。裁判で前述のような目的で商標登録した人/企業が敗訴して、商標の返還を裁判所から命じられることもありますが、それは非常に稀なケースのようです。
将来中国に進出する可能性が少しでもあるなら、今直ぐに商標の登録を検討、そしてそれに先立ち申請する商標が登録されているかどうか調べたほうがいいと言えます。商標が中国で登録されているかどうか、実はインターネット上で簡単に調べることができます。
[商標の確認方法]
1. 中華人民共和国国家工商行政管理総局商標局のHPにアクセス
http://sbj.saic.gov.cn/
2. ページ真ん中の「商标查询」
3. 「我接受」をクリック
4. 「商标综合查询」をクリック
5. 「商标名称」に任意の商標を入力
これで現在任意の商標が登録されているか、誰がどのような範囲で登録しているか、ということを簡単に調べることができます。他に類似の商標や商標の申請状況なども調べることができます。
色々なブランド名などを入力して試すと、恐らく皆さんびっくりすると思いますよ~。
さて本日は中国での商標に関して書きます。昨今、アップルコンピューターのiPadが中国の地元企業に告訴されたり、逆に元シカゴブルズのスタープレイヤーであるマイケル・ジョーダン氏が中国の乔丹体育を、HERMES社が中国の男性下着メーカーを告訴したり、と中国で外資企業と地元企業との間の商標論争が頻発しています。これらに関しては日本でも何かと話題になっていると思います。
中国において商標は、事業やその実績の有無に関わらず基本的には登録した人/企業の早い者勝ちです。残念ながら一部の個人や企業の中には、海外の有名ブランドなどで、中国で未登録の商標を先に登録し、そのブランドが中国に入ってきた時に商標の譲渡金や商標権の侵害による賠償金を目当てにしていると考えざるを得ない人/企業がいます。裁判で前述のような目的で商標登録した人/企業が敗訴して、商標の返還を裁判所から命じられることもありますが、それは非常に稀なケースのようです。
将来中国に進出する可能性が少しでもあるなら、今直ぐに商標の登録を検討、そしてそれに先立ち申請する商標が登録されているかどうか調べたほうがいいと言えます。商標が中国で登録されているかどうか、実はインターネット上で簡単に調べることができます。
[商標の確認方法]
1. 中華人民共和国国家工商行政管理総局商標局のHPにアクセス
http://sbj.saic.gov.cn/
2. ページ真ん中の「商标查询」
3. 「我接受」をクリック
4. 「商标综合查询」をクリック
5. 「商标名称」に任意の商標を入力
これで現在任意の商標が登録されているか、誰がどのような範囲で登録しているか、ということを簡単に調べることができます。他に類似の商標や商標の申請状況なども調べることができます。
色々なブランド名などを入力して試すと、恐らく皆さんびっくりすると思いますよ~。
2011年11月28日
2010年中国婦人服市場における上位10ブランド
現在中国(香港、マカオは除く。以下同様)のアパレル市場の規模はRMB8,000億(約 10兆円。RMB1=JPY12.5で計算)を越え、第十二次五カ年計画終了の2015年まで毎年15%程度の成長を続けると言われています注1。成長著しい中国のアパレル市場の中で、ジャンル別で最もシェアが高いのは婦人服市場と考えられます注2。
そのような中国の婦人服市場で消費者の支持を得ているブランドは何でしょうか?毎年一回発行される有用な資料『2010-2011中国服装行业发展报告』に次の様な興味深いデータが掲載されていたので紹介します注3。
[2010年中国婦人服市場における上位10ブランド]
No.1 ONLY(デンマークBESTSELLER社)約5.2%
No.2 VEROMODA(デンマークBESTSELLER社)約4.8%
No.3 哥弟(台湾)約3.2%
No.4 Etam(フランスEtam社)約2.2%
No.5 ochirly(中国TRENDY INTERNATIONAL社)約2.1%
No.6 声雨竹(中国 喻丝圆事业社)約2.0%
No.7 JUZUI(玖姿)(中国 浙江玖姿服饰实业社)約1.8%
No.8 Marisfrolg(中国 玛丝菲尔社)約1.6%
No.9 Teenie Weenie(韓国E-LAND社)約1.5%
No.10 PORTS(カナダPorts International社)約1.45%
* %は中国婦人服市場における市場シェア
大半は中国以外のブランドです。残念ながら日本のブランドはランクインしていません。中国の消費者に支持されるよう、日本企業、頑張りましょう~。


写真:BESTSELLER社のONLY
注1. のホームページより
注2. 『2009-2010中国服装行业发展报告』中国纺织出版社, 2010年, p46によると、2009年の全国重点大型小売企業(全国重点零售企业。以下同様)のアパレル品小売り数量に占める婦人服の割合は38.64%で首位。『2010-2011中国服装行业发展报告』中国纺织出版社, 2011年, p21によると、2010年の全国重点大型小売企業における婦人服の小売り数量は前年に対して12.3%の伸びで、2009年度の前年比8.1%よりも伸びている
注3. 『2010-2011中国服装行业发展报告』中国纺织出版社, 2011年, p22。なおシェア率は筆者がグラフを判読した数値。カッコ内のブランドの運営会社などは筆者が付け加えた
追記 セミナーの御紹介
東レ経営研究所「第19回『中国ビジネス研究会』公開セミナー」
筆者が少しだけ関わらせて頂いています企業のセミナーがあります。中国ビジネスに関わる内容で、素晴らしい講師陣による講演です。有料ですがご興味あります方は、是非ご参加ください。2011年12月7日(水)13:00~17:00@渋谷での開催です(2011年12月2日〆切)。
詳細:http://www.tbr.co.jp/event/china_bus/index.html
そのような中国の婦人服市場で消費者の支持を得ているブランドは何でしょうか?毎年一回発行される有用な資料『2010-2011中国服装行业发展报告』に次の様な興味深いデータが掲載されていたので紹介します注3。
[2010年中国婦人服市場における上位10ブランド]
No.1 ONLY(デンマークBESTSELLER社)約5.2%
No.2 VEROMODA(デンマークBESTSELLER社)約4.8%
No.3 哥弟(台湾)約3.2%
No.4 Etam(フランスEtam社)約2.2%
No.5 ochirly(中国TRENDY INTERNATIONAL社)約2.1%
No.6 声雨竹(中国 喻丝圆事业社)約2.0%
No.7 JUZUI(玖姿)(中国 浙江玖姿服饰实业社)約1.8%
No.8 Marisfrolg(中国 玛丝菲尔社)約1.6%
No.9 Teenie Weenie(韓国E-LAND社)約1.5%
No.10 PORTS(カナダPorts International社)約1.45%
* %は中国婦人服市場における市場シェア
大半は中国以外のブランドです。残念ながら日本のブランドはランクインしていません。中国の消費者に支持されるよう、日本企業、頑張りましょう~。
写真:BESTSELLER社のONLY
注1. のホームページより
注2. 『2009-2010中国服装行业发展报告』中国纺织出版社, 2010年, p46によると、2009年の全国重点大型小売企業(全国重点零售企业。以下同様)のアパレル品小売り数量に占める婦人服の割合は38.64%で首位。『2010-2011中国服装行业发展报告』中国纺织出版社, 2011年, p21によると、2010年の全国重点大型小売企業における婦人服の小売り数量は前年に対して12.3%の伸びで、2009年度の前年比8.1%よりも伸びている
注3. 『2010-2011中国服装行业发展报告』中国纺织出版社, 2011年, p22。なおシェア率は筆者がグラフを判読した数値。カッコ内のブランドの運営会社などは筆者が付け加えた
追記 セミナーの御紹介
東レ経営研究所「第19回『中国ビジネス研究会』公開セミナー」
筆者が少しだけ関わらせて頂いています企業のセミナーがあります。中国ビジネスに関わる内容で、素晴らしい講師陣による講演です。有料ですがご興味あります方は、是非ご参加ください。2011年12月7日(水)13:00~17:00@渋谷での開催です(2011年12月2日〆切)。
詳細:http://www.tbr.co.jp/event/china_bus/index.html
2011年07月26日
上海大悦城(JOY CITY上海)
今、買い物好きの上海の若者に「買い物によく行くお店は?」、「今最も賑わっているお店は?」と質問したとすると、その上位に必ず入ると思われるのが「上海大悦城(JOY CITY上海。以下同様)」。今日はその上海大悦城について紹介したいと思います。
上海大悦城は巨大な複合施設です。本日紹介するショッピングセンター部分が2010年12月22日に開業し、2014年にサービスアパートメントやホテル、オフィス棟などを含めて完全開業する予定です。場所は上海の中心地である人民広場の北約900m、地下鉄8号線&12号線の曲阜路駅に直結する好立地。B1から11Fまでの物販スペースの面積は約5.3万㎡、B2-3には地下駐車場も完備しています。
上海大悦城(以後本稿ではショッピングセンター部分を表す)にはアパレルや小物雑貨などライフスタイル関連、レストランやカフェなどの飲食関連、そしてシネコンやカラオケボックス、ゲームセンターなど娯楽関連の店舗が入店しています。入店している店舗は、アパレルブランドで言うと、海外のグローバルSPAブランドと百貨店系ブランドが中心。価格帯はラグジュアリーブランドの2ndライン未満の高価格帯の分類になります。飲食関連など他の分野に関しても同程度の価格帯です。ターゲットは富裕層ではないけど、高所得者層に属する20代~30代を中心としたホワイトカラー、将来の富裕層予備軍と考えられます。
館内は非常に興味深い構造です。各フロア、催し等が行われる円形の中心スペースを囲むように店舗が配置されています。そして中層階からは、フランク・O・ゲイリーのグッゲンハイム美術館のような螺旋状の通路とその通路に面した店舗が続き、ウィンドウショッピングをしながら歩いていると、知らず知らずのうちに最上階手前まで辿りつくという仕組みです。勿論各フロアを結ぶエスカレーター、エレベーターも完備し、エスカレーターにおいては日本では(保安上?)目にすることのない、数回上のフロアを一気に繋ぐ長いものもあります。お客さんに館内を回遊してもらう非常によい仕組みで、現在上海の他の百貨店やSCには見られない工夫です。また上海大悦城はフードコートが非常に賑わっている、という点にも注目です。店舗の中にはTHE GRANDMA’Sのように予約機が店外に設置され、平日の昼でも行列の所もあります。食べ物目当てでそのついでに買い物、またはその逆といった、異なるジャンルの入店店舗間による高い相乗効果も十分期待することができます。
上海大悦城を運営するのは、中糧(COFCO)という企業です。中糧は中国国務院直系の企業で、穀物・食油類の取り扱いは中国最大となる巨大企業。その中糧の多角化経営の一部である不動産チームが手掛けるのがこの上海大悦城です。日本の大手不動産企業と提携もしているようですが、中国そのものと言える企業、しかも不動産が専業では無い異業種の企業がここまで素晴らしいショッピングセンターを作るとは…。驚きとそして中国という国の底力を感じずにはいられません。この大悦城、北京の繁華街である西単などにも既に店舗展開しており、今後全国の大都市にその展開を広げて行くようです。大注目のショッピングセンターです。
[主なアパレルの入店店舗]
日系:OLIVE des OLIVE、NICE CLAUP、IORI、Honeys 、MUJI、Zoff、mousy、UNIQLO
韓国系:TENNIE&WEENIE、BASIC HOUSE
欧米系:ochirly、H&M、MISS SIXTY、LACOSTE、MANGO
中国系:Hotwind、DAZZLE、ICICLE
参考資料
上海大悦城HP:http://www.shjoycity.com/Index.shtml

上海大悦城は巨大な複合施設です。本日紹介するショッピングセンター部分が2010年12月22日に開業し、2014年にサービスアパートメントやホテル、オフィス棟などを含めて完全開業する予定です。場所は上海の中心地である人民広場の北約900m、地下鉄8号線&12号線の曲阜路駅に直結する好立地。B1から11Fまでの物販スペースの面積は約5.3万㎡、B2-3には地下駐車場も完備しています。
上海大悦城(以後本稿ではショッピングセンター部分を表す)にはアパレルや小物雑貨などライフスタイル関連、レストランやカフェなどの飲食関連、そしてシネコンやカラオケボックス、ゲームセンターなど娯楽関連の店舗が入店しています。入店している店舗は、アパレルブランドで言うと、海外のグローバルSPAブランドと百貨店系ブランドが中心。価格帯はラグジュアリーブランドの2ndライン未満の高価格帯の分類になります。飲食関連など他の分野に関しても同程度の価格帯です。ターゲットは富裕層ではないけど、高所得者層に属する20代~30代を中心としたホワイトカラー、将来の富裕層予備軍と考えられます。
館内は非常に興味深い構造です。各フロア、催し等が行われる円形の中心スペースを囲むように店舗が配置されています。そして中層階からは、フランク・O・ゲイリーのグッゲンハイム美術館のような螺旋状の通路とその通路に面した店舗が続き、ウィンドウショッピングをしながら歩いていると、知らず知らずのうちに最上階手前まで辿りつくという仕組みです。勿論各フロアを結ぶエスカレーター、エレベーターも完備し、エスカレーターにおいては日本では(保安上?)目にすることのない、数回上のフロアを一気に繋ぐ長いものもあります。お客さんに館内を回遊してもらう非常によい仕組みで、現在上海の他の百貨店やSCには見られない工夫です。また上海大悦城はフードコートが非常に賑わっている、という点にも注目です。店舗の中にはTHE GRANDMA’Sのように予約機が店外に設置され、平日の昼でも行列の所もあります。食べ物目当てでそのついでに買い物、またはその逆といった、異なるジャンルの入店店舗間による高い相乗効果も十分期待することができます。
上海大悦城を運営するのは、中糧(COFCO)という企業です。中糧は中国国務院直系の企業で、穀物・食油類の取り扱いは中国最大となる巨大企業。その中糧の多角化経営の一部である不動産チームが手掛けるのがこの上海大悦城です。日本の大手不動産企業と提携もしているようですが、中国そのものと言える企業、しかも不動産が専業では無い異業種の企業がここまで素晴らしいショッピングセンターを作るとは…。驚きとそして中国という国の底力を感じずにはいられません。この大悦城、北京の繁華街である西単などにも既に店舗展開しており、今後全国の大都市にその展開を広げて行くようです。大注目のショッピングセンターです。
[主なアパレルの入店店舗]
日系:OLIVE des OLIVE、NICE CLAUP、IORI、Honeys 、MUJI、Zoff、mousy、UNIQLO
韓国系:TENNIE&WEENIE、BASIC HOUSE
欧米系:ochirly、H&M、MISS SIXTY、LACOSTE、MANGO
中国系:Hotwind、DAZZLE、ICICLE
参考資料
上海大悦城HP:http://www.shjoycity.com/Index.shtml
2011年04月18日
神戸コレクション2011上海
東北地方太平洋沖地震後初の投稿となります。震災で亡くなられた方の御冥福を心よりお祈りすると同時に、一人でも多くの方の命が助かりますよう上海からお祈りしております。被災地そして日本が一日も早く復興しますように。
今日は神戸コレクション2011上海を紹介します。神戸コレクション上海が4月16日(土)に上海で開催されました。神戸コレクション上海は、星尚传媒有限公司(マスメディア企業)と毎日放送の主催で2007年より開催され今回が5回目となるイベントです。文字通り、日本のファッションイベントである神戸コレクションの上海版です。後援には日本領事館や官公庁など日本政府が付き、スポンサーには資生堂やグリコ、キリンなど日本の大手企業が名を連ねます。イベントの趣旨は中国国内販売を行う、または中国進出を目指す神戸ファッション系のブランドが合同ショーを通して、中国市場での認知を高めることにあると思われます。参加ブランド(ショーへの)は全て日系アパレルブランドです。
今年の神戸コレクション上海は去年の商業施設である外滩3号から、専用の展示会会場である上海浦东展览馆に会場を移し、過去最大の規模で催されました。今年の来場者は過去最高の4,348人に上ったそうです。私は18:00から始まる第二部に行きましたが、メイン会場に準備された多くの椅子はほぼ満席で、大変な盛況であることを伺わせました。
メイン会場の入り口では、グリコ、キリン、iichiko、ドンク(パン)、ユーハイム、モロゾフなどスポンサー・協賛企業が飲食品を来場者に無料サービスし、ファッションイベントの華やかな雰囲気作りに一役買っていました。
メインのファッションショーは、rosebullet(オンワード樫山)や22 OCTOBRE(東京スタイル)、OLIVE des OLIVE(オリーブデオリーブ)、NICE CLAP(ナイスクラップ)を始めとする中国でも認知された人気のブランドから、進出して長い時間が経っていないにも関わらず大きな話題のSNIDEL(マッシュスタイルラボ)、Samantha Thavasa(サマンサタバサ)まで18のブランド・企業です(詳細は参考資料の神戸コレクション2011上海のHPを)。ショーのモデルには中国版『Ray』、『ViVi』、『mina』の当地の人気モデルに加え、加藤夏希や長谷川潤ら8名の日本の人気モデルもこのイベントの為に来海し華を添えました。そしてスペシャルゲストAKB48のグループ内グループであるDiVAの4名がミニコンサートを行い、会場の盛り上がりは最高潮を迎えました。
私が今回の神戸コレクションで第一に感じたことは、「日系アパレル好きの女の子たちがこんなにも上海にいる!」ということです。イベントの観覧者には日中の業界関係者も数多くいますが、大半は雑誌やイベントのHP上の抽選に当選したり、参加したアパレルブランドの商品を購入したりしてチケットを入手した一般の中国の女性たちです。彼女たちは皆一様に『Ray』、『ViVi』、『mina』風の日系アパレル企業独自の解釈が加えられた“日本らしい洋服”を着こなしていました。化粧も上手です。ベーシックなスポーツ・カジュアルウェアまたは極端にデコラティブな服がまだ主流といっても良い上海(中国)で、(会場で)このように纏まった人数の“日本らしい洋服”を着た女性を目にし、上海でないような錯覚を受けました。私は驚くと同時にとても嬉しく感じました。というのは、ZARA、Gap、H&MそしてユニクロといったグローバルSPAが席捲し、また現在多くの中国の方の支持を受けるスポーツ・カジュアルウェア主流の市場の中で、確かに“日本らしい洋服”を支持する多くの中国の方をこの目で見ることができたからです。“日本らしい洋服”の市場は中国においてはニッチ市場です。しかし日本の約十倍の人口を持つ中国において、ニッチ市場という言葉の意味は日本のそれとはまったく意味が異なります。上手くそのニッチ市場を掘り起こし、消費者の支持を得ることができたら、日本のマスマーケットを攻略するのと同じくらいの恩恵を受けることができます。そしてその“日本らしい洋服”の支持者は確実に中国に存在します。
震災後中国市場の意味合いが日系企業にとって変わったはずです。それは今まで日本の市場+αであったものから、冷え込む日本市場に替わる主たる市場への転換です。独自のテイストと高い品質を併せ持つ“日本らしい洋服”で、グローバルSPAと競合しないニッチ市場~神戸コレクションに来場するような人をターゲットにした~を掘り起こすことは、日系アパレル企業にとって今後の明暗を左右すると言っても過言ではないと思います。そのニッチ市場を構成する消費者の一部をこの目で直に見ることができたのが、開催の時期も関係し、今回の神戸コレクション2011上海では、私にとって大きな印象に残り、そして励みになった点です。
それと、それとAKBです。AKBが上海で見られるとは。。「会いたかった」が聴けるとは。。。萌えました。。。。。
お誘いいただいたみとみとさんに心より感謝いたします。
参考資料
神戸コレクション2011上海速報レポート:http://kobe-collection.com/shanghai/
以下の写真ですがショー(とAKB)はカメラが露出オーバーではっきり撮影できず。無念

今日は神戸コレクション2011上海を紹介します。神戸コレクション上海が4月16日(土)に上海で開催されました。神戸コレクション上海は、星尚传媒有限公司(マスメディア企業)と毎日放送の主催で2007年より開催され今回が5回目となるイベントです。文字通り、日本のファッションイベントである神戸コレクションの上海版です。後援には日本領事館や官公庁など日本政府が付き、スポンサーには資生堂やグリコ、キリンなど日本の大手企業が名を連ねます。イベントの趣旨は中国国内販売を行う、または中国進出を目指す神戸ファッション系のブランドが合同ショーを通して、中国市場での認知を高めることにあると思われます。参加ブランド(ショーへの)は全て日系アパレルブランドです。
今年の神戸コレクション上海は去年の商業施設である外滩3号から、専用の展示会会場である上海浦东展览馆に会場を移し、過去最大の規模で催されました。今年の来場者は過去最高の4,348人に上ったそうです。私は18:00から始まる第二部に行きましたが、メイン会場に準備された多くの椅子はほぼ満席で、大変な盛況であることを伺わせました。
メイン会場の入り口では、グリコ、キリン、iichiko、ドンク(パン)、ユーハイム、モロゾフなどスポンサー・協賛企業が飲食品を来場者に無料サービスし、ファッションイベントの華やかな雰囲気作りに一役買っていました。
メインのファッションショーは、rosebullet(オンワード樫山)や22 OCTOBRE(東京スタイル)、OLIVE des OLIVE(オリーブデオリーブ)、NICE CLAP(ナイスクラップ)を始めとする中国でも認知された人気のブランドから、進出して長い時間が経っていないにも関わらず大きな話題のSNIDEL(マッシュスタイルラボ)、Samantha Thavasa(サマンサタバサ)まで18のブランド・企業です(詳細は参考資料の神戸コレクション2011上海のHPを)。ショーのモデルには中国版『Ray』、『ViVi』、『mina』の当地の人気モデルに加え、加藤夏希や長谷川潤ら8名の日本の人気モデルもこのイベントの為に来海し華を添えました。そしてスペシャルゲストAKB48のグループ内グループであるDiVAの4名がミニコンサートを行い、会場の盛り上がりは最高潮を迎えました。
私が今回の神戸コレクションで第一に感じたことは、「日系アパレル好きの女の子たちがこんなにも上海にいる!」ということです。イベントの観覧者には日中の業界関係者も数多くいますが、大半は雑誌やイベントのHP上の抽選に当選したり、参加したアパレルブランドの商品を購入したりしてチケットを入手した一般の中国の女性たちです。彼女たちは皆一様に『Ray』、『ViVi』、『mina』風の日系アパレル企業独自の解釈が加えられた“日本らしい洋服”を着こなしていました。化粧も上手です。ベーシックなスポーツ・カジュアルウェアまたは極端にデコラティブな服がまだ主流といっても良い上海(中国)で、(会場で)このように纏まった人数の“日本らしい洋服”を着た女性を目にし、上海でないような錯覚を受けました。私は驚くと同時にとても嬉しく感じました。というのは、ZARA、Gap、H&MそしてユニクロといったグローバルSPAが席捲し、また現在多くの中国の方の支持を受けるスポーツ・カジュアルウェア主流の市場の中で、確かに“日本らしい洋服”を支持する多くの中国の方をこの目で見ることができたからです。“日本らしい洋服”の市場は中国においてはニッチ市場です。しかし日本の約十倍の人口を持つ中国において、ニッチ市場という言葉の意味は日本のそれとはまったく意味が異なります。上手くそのニッチ市場を掘り起こし、消費者の支持を得ることができたら、日本のマスマーケットを攻略するのと同じくらいの恩恵を受けることができます。そしてその“日本らしい洋服”の支持者は確実に中国に存在します。
震災後中国市場の意味合いが日系企業にとって変わったはずです。それは今まで日本の市場+αであったものから、冷え込む日本市場に替わる主たる市場への転換です。独自のテイストと高い品質を併せ持つ“日本らしい洋服”で、グローバルSPAと競合しないニッチ市場~神戸コレクションに来場するような人をターゲットにした~を掘り起こすことは、日系アパレル企業にとって今後の明暗を左右すると言っても過言ではないと思います。そのニッチ市場を構成する消費者の一部をこの目で直に見ることができたのが、開催の時期も関係し、今回の神戸コレクション2011上海では、私にとって大きな印象に残り、そして励みになった点です。
それと、それとAKBです。AKBが上海で見られるとは。。「会いたかった」が聴けるとは。。。萌えました。。。。。
お誘いいただいたみとみとさんに心より感謝いたします。
参考資料
神戸コレクション2011上海速報レポート:http://kobe-collection.com/shanghai/
以下の写真ですがショー(とAKB)はカメラが露出オーバーではっきり撮影できず。無念
2011年02月21日
「CULTURE CHANEL」展
人民広場「上海当代芸術館」で開催中の「CULTURE CHANEL」展に行ってきました。この展示はシャネル社の全面的な協力の下、著名なフランス人キュレーターであるジャン・ルイ・フロマン氏が手掛けたことで世界的な話題になっています。
展示会とは往々にして、対象の作品を時系列に沿って、観覧者の見易い場所に簡潔に展示するのが一般的です。キュレーターは決して前面には出てきません。しかし今回の「CULTURE CHANEL」展ではキュレーターであるジャン・ルイ・フロマン氏が“展示”という表現を通して前面的に登場し、ガブリエル・シャネルそしてシャネルブランドに対し独自の解釈を加えます。シャネルの波乱に満ちた人生と衣服を通して女性の身体ひいては精神を解放した功績、カール・ラガーフェルドに引き継がれた後もファッション界の一極に変わらず輝き続けるシャネルブランド。これらに解釈を加えることは決して容易なことではないはずですが、ジャン・ルイ・フロマン氏の試みは非常に的を射ているように観覧後感じました。今回の展示では氏が考える5つのテーマに沿ってシャネルという人とブランドを読み解いていきます。展示を見終わった後、その伝説的なキャリアと活動で私自身の中で掴みどころ、落としどころのなかったガブリエル・シャネルとシャネルブランドに対して、断片的でしょうが、それらを頭の中で何かすとんと理解出来たように感じています。
[5つのテーマ]
① 原点」
仏オーバジーヌ地方のシトー派の孤児院。簡素、敬虔さ。展示物としてはシトー派を連想させる白の修道女が着用するようなドレス、リトル・ブラック・ドレス
②「抽象」
キュビズムのピカソ、ジャン・コクトー、ロシアン・アバンギャルド、バレエ・リュス、ストラヴィンスキーといった抽象的な芸術からの影響。展示物としてはツイードジャケットの左右対称性、香水「No.5」の瓶の形状、刺繍の紋様、シャネルのロゴマーク、ロシアン・アバンギャルドのパターンによる柄と配色
③「不可視」
目に見えない現実。シュルレアリズムのダリ。展示物としては、ジャケットの裏地への宝石の刺繍、ベルベットジャカードの裏地
④「自由」
コルセットやブリムが広く重い帽子からの解放、パンツやジャケットなど男装や労働者の装いの取り入れ。展示物としてはマリンボーダー、シャツ、セーラーカラー、ジャケット&パンツ、軍人のようなコート、バスケットシューズ
⑤「幻想」
昔の王侯貴族や異国への憧れ。展示物としては、中国の宮廷の情景のようなドレスの刺繍、昔の王族が着用していたような総刺繍の豪奢なジャケット、赤地に金糸の刺繍の入ったドレス
シャネルは常に自分をモデルにデザインを行っていたと言われます。それはシャネルがナルシストであったわけではなく(美人ですが!)、必然的にそうなったのだと思います。最愛のボーイ・カペルとの結婚が断たれ、孤児院出身で何の財産も縁故も無い状況下、シャネルにとってエティエンヌ・バルザンらパトロンに頼らず一人で生き抜く為の唯一の手段が衣服のデザインでした。シャネルのデザインに独立と成功を夢見る自分自身が投影されるのは自然のことと言えるでしょう。腰の締め付けが無く装飾の排除されたシンプルなドレス、顔がはっきりと見えるブリムが狭く軽い帽子、そして活動的で機能的なジャケット&パンツ。これらは当時社交界で驚きを持って迎えられましたが、やがてそこに出入りする上流階級の女性らの支持を得て、世界中にモードとして広まっていきました。シャネルの功績は「衣服を通して女性の身体ひいては精神を解放した」と上に書きましたが、それは結果であり、彼女は決してフェミニストであったわけではありません。シャネルは常に一握りの上流階級をターゲットに仕事を続けた、野心的なビジネスパーソンです。シャネルの修道女の衣装の様なミニマムなデザインの「リトル・ブラック・ドレス」は今や世界で最も高いドレスの一つです。本来ならだれでも着ることができるデザインの衣服に、ブランドビジネスを通してあそこまで高い付加価値を与えることに成功したこと、それが私にとってシャネルが凄いと感じる点です。
「CULTURE CHANEL」展は3/14までの開催です。上海に住んでらっしゃる方、上海にいらっしゃる方は是非行ってみてください。
参考資料
○「CULTURE CHANEL」展HP
http://culture.chanel.cn/zh_CN/?WT.srch=1#/zh_CN/decouverte
○映画『COCO avant CHANEL』
展示会とは往々にして、対象の作品を時系列に沿って、観覧者の見易い場所に簡潔に展示するのが一般的です。キュレーターは決して前面には出てきません。しかし今回の「CULTURE CHANEL」展ではキュレーターであるジャン・ルイ・フロマン氏が“展示”という表現を通して前面的に登場し、ガブリエル・シャネルそしてシャネルブランドに対し独自の解釈を加えます。シャネルの波乱に満ちた人生と衣服を通して女性の身体ひいては精神を解放した功績、カール・ラガーフェルドに引き継がれた後もファッション界の一極に変わらず輝き続けるシャネルブランド。これらに解釈を加えることは決して容易なことではないはずですが、ジャン・ルイ・フロマン氏の試みは非常に的を射ているように観覧後感じました。今回の展示では氏が考える5つのテーマに沿ってシャネルという人とブランドを読み解いていきます。展示を見終わった後、その伝説的なキャリアと活動で私自身の中で掴みどころ、落としどころのなかったガブリエル・シャネルとシャネルブランドに対して、断片的でしょうが、それらを頭の中で何かすとんと理解出来たように感じています。
[5つのテーマ]
① 原点」
仏オーバジーヌ地方のシトー派の孤児院。簡素、敬虔さ。展示物としてはシトー派を連想させる白の修道女が着用するようなドレス、リトル・ブラック・ドレス
②「抽象」
キュビズムのピカソ、ジャン・コクトー、ロシアン・アバンギャルド、バレエ・リュス、ストラヴィンスキーといった抽象的な芸術からの影響。展示物としてはツイードジャケットの左右対称性、香水「No.5」の瓶の形状、刺繍の紋様、シャネルのロゴマーク、ロシアン・アバンギャルドのパターンによる柄と配色
③「不可視」
目に見えない現実。シュルレアリズムのダリ。展示物としては、ジャケットの裏地への宝石の刺繍、ベルベットジャカードの裏地
④「自由」
コルセットやブリムが広く重い帽子からの解放、パンツやジャケットなど男装や労働者の装いの取り入れ。展示物としてはマリンボーダー、シャツ、セーラーカラー、ジャケット&パンツ、軍人のようなコート、バスケットシューズ
⑤「幻想」
昔の王侯貴族や異国への憧れ。展示物としては、中国の宮廷の情景のようなドレスの刺繍、昔の王族が着用していたような総刺繍の豪奢なジャケット、赤地に金糸の刺繍の入ったドレス
シャネルは常に自分をモデルにデザインを行っていたと言われます。それはシャネルがナルシストであったわけではなく(美人ですが!)、必然的にそうなったのだと思います。最愛のボーイ・カペルとの結婚が断たれ、孤児院出身で何の財産も縁故も無い状況下、シャネルにとってエティエンヌ・バルザンらパトロンに頼らず一人で生き抜く為の唯一の手段が衣服のデザインでした。シャネルのデザインに独立と成功を夢見る自分自身が投影されるのは自然のことと言えるでしょう。腰の締め付けが無く装飾の排除されたシンプルなドレス、顔がはっきりと見えるブリムが狭く軽い帽子、そして活動的で機能的なジャケット&パンツ。これらは当時社交界で驚きを持って迎えられましたが、やがてそこに出入りする上流階級の女性らの支持を得て、世界中にモードとして広まっていきました。シャネルの功績は「衣服を通して女性の身体ひいては精神を解放した」と上に書きましたが、それは結果であり、彼女は決してフェミニストであったわけではありません。シャネルは常に一握りの上流階級をターゲットに仕事を続けた、野心的なビジネスパーソンです。シャネルの修道女の衣装の様なミニマムなデザインの「リトル・ブラック・ドレス」は今や世界で最も高いドレスの一つです。本来ならだれでも着ることができるデザインの衣服に、ブランドビジネスを通してあそこまで高い付加価値を与えることに成功したこと、それが私にとってシャネルが凄いと感じる点です。
「CULTURE CHANEL」展は3/14までの開催です。上海に住んでらっしゃる方、上海にいらっしゃる方は是非行ってみてください。
参考資料
○「CULTURE CHANEL」展HP
http://culture.chanel.cn/zh_CN/?WT.srch=1#/zh_CN/decouverte
○映画『COCO avant CHANEL』
2011年01月31日
COMME des GARCONS北京店オープン!!!
今日は上海ではなく、北京の話題です。
先日仕事で北京に行っていたのですが、ちょうどその時「みとみとさん」から北京にCOMME des GARCONSの旗艦店が年末できたとの情報が!!!勿論行ってきましたよ、なんてったって私、COMME des GARCONSの一応フォロワーなんで…。
場所は、北京で若者に最も支持されているといっても過言ではないショッピングエリア「三里屯village」の北区です。三里屯villageは南区と北区に分かれており、ガイドブックにもしばしば掲載されるユニクロやアディダスの旗艦店がある、いわゆる三里屯villageとして有名なのは南区です。北区は南区の2ブロック程度北に位置し、バレンシアガやエンポリオアルマーニなどプレタポルテのハイブランドが路面店を構えるスノッブなエリアです。その三里屯village北区の中心に2010年12月29日に大々的にオープンしたのがCOMME des GARCONSの北京旗艦店です。正式には「I.T Beijing Market」と言います。この店舗はCOMME des GARCONS社と香港のセレクトショップを主軸としたアパレル企業「I.T」社の協働です。店舗名となった「I.T Beijing Market」も、運営する「I.T」社の社名と、COMME des GARCONS社の「Dover Street Market」を合わせたものと思われます。ただし店舗名に「I.T」社の名前が大きく出ている点からも運営の主導は「I.T」社にあると推測されます。
店舗は1F~4Fまでの4階構造で、8割以上がCOMME des GARCONS社のメンズ・レディースラインのブランドで、残り2割程度はI.TのHPによると川久保氏がセレクトしたブランドだそうです。「DIOR HOMME」や「Martin Margiela」などがありました。商品構成のイメージとしては青山の「10・corso・como・COMME des GARCONS」のCOMME des GARCONS社のセレクトを強めた感じです。
店内は正にCOMME des GARCONSの世界です。建築は、白い箱がガラスの外枠でくるまれたような感じで外から内部は殆ど窺い知ることはできません。白い扉を抜けて店内に入ると、「Hello!!」とウールの縮絨ジャケットにサルエルパンツを合わせた店員さんに愛想よく迎えられます。白を基調とした店内は、COMME des GARCONSの店舗がそうであるように、内部がさらに小部屋で幾通りにも仕切られています。あいまいな導線がはられた店内を蛇行しながら進んで、思わぬ商品に遭遇するのはまるで宝探しのようです。ゾウやペリカンの巨大なオブジェ、中国ならではの琺瑯のコップが並べられた古びた食器棚をバックにディスプレイされる「JUNYA WATANABE MAN COMME des GARCONS」、無秩序に配置された、中国の街でおじいちゃんやおばあちゃんが座っている木製の小さな椅子…。本当に、本当に素敵なお店です。そんな店内に私も高揚しまくり、、、危うくカードを切っての買い物モードに突入するところでした。。。
このお店、我々アパレル業界人にとって大いに学ぶべき点があります。今回のCOMME des GARCONSの北京旗艦店オープンは、日系企業にとって新しい中国進出の形態と考えてよいでしょう。今回の店舗運営は基本的に殆どI.T社が行い、COMME des GARCONS社は、-私の知る限り-、現地法人を設立して内販のライセンスを取るなど大きなリスクを負うことなく、中国進出を果たしました。しかも自社が理想とするであろうものに近い立地や店舗環境で大々的に、です。これはCOMME des GARCONSのような、世界的に人気も評価も高いブランドならではのケースかもしれませんが、何よりI.T社という非常に信頼することができるパートナーを見つけたことが成功要因でしょう。
ちなみに、12/29のオープン日には川久保玲氏もいらっしゃったそうです。I.TのHPにその模様が出ていますが、あの赤色のおかっぱ頭の方、川久保玲氏かな???また、翌日12/30にはB1に「A BATHING APE」がオープンしNIGO氏がいらっしゃったそうです。この模様もI.TのHPに出ています。
それにしても古都・北京とCOMME des GARCONS、良く合っていましたよ~。機会ある人はぜひ行ってみてください。
[参考資料]
I.T HP:https://www.ithk.com/index.html
三里屯village HP:http://www.sanlitunvillage.com/chi/Pages/index.aspx
みとみとさんブログ「上海みとみと漫遊記ブログ版(帰国編)」:http://ameblo.jp/mitomito-shanghai/


先日仕事で北京に行っていたのですが、ちょうどその時「みとみとさん」から北京にCOMME des GARCONSの旗艦店が年末できたとの情報が!!!勿論行ってきましたよ、なんてったって私、COMME des GARCONSの一応フォロワーなんで…。
場所は、北京で若者に最も支持されているといっても過言ではないショッピングエリア「三里屯village」の北区です。三里屯villageは南区と北区に分かれており、ガイドブックにもしばしば掲載されるユニクロやアディダスの旗艦店がある、いわゆる三里屯villageとして有名なのは南区です。北区は南区の2ブロック程度北に位置し、バレンシアガやエンポリオアルマーニなどプレタポルテのハイブランドが路面店を構えるスノッブなエリアです。その三里屯village北区の中心に2010年12月29日に大々的にオープンしたのがCOMME des GARCONSの北京旗艦店です。正式には「I.T Beijing Market」と言います。この店舗はCOMME des GARCONS社と香港のセレクトショップを主軸としたアパレル企業「I.T」社の協働です。店舗名となった「I.T Beijing Market」も、運営する「I.T」社の社名と、COMME des GARCONS社の「Dover Street Market」を合わせたものと思われます。ただし店舗名に「I.T」社の名前が大きく出ている点からも運営の主導は「I.T」社にあると推測されます。
店舗は1F~4Fまでの4階構造で、8割以上がCOMME des GARCONS社のメンズ・レディースラインのブランドで、残り2割程度はI.TのHPによると川久保氏がセレクトしたブランドだそうです。「DIOR HOMME」や「Martin Margiela」などがありました。商品構成のイメージとしては青山の「10・corso・como・COMME des GARCONS」のCOMME des GARCONS社のセレクトを強めた感じです。
店内は正にCOMME des GARCONSの世界です。建築は、白い箱がガラスの外枠でくるまれたような感じで外から内部は殆ど窺い知ることはできません。白い扉を抜けて店内に入ると、「Hello!!」とウールの縮絨ジャケットにサルエルパンツを合わせた店員さんに愛想よく迎えられます。白を基調とした店内は、COMME des GARCONSの店舗がそうであるように、内部がさらに小部屋で幾通りにも仕切られています。あいまいな導線がはられた店内を蛇行しながら進んで、思わぬ商品に遭遇するのはまるで宝探しのようです。ゾウやペリカンの巨大なオブジェ、中国ならではの琺瑯のコップが並べられた古びた食器棚をバックにディスプレイされる「JUNYA WATANABE MAN COMME des GARCONS」、無秩序に配置された、中国の街でおじいちゃんやおばあちゃんが座っている木製の小さな椅子…。本当に、本当に素敵なお店です。そんな店内に私も高揚しまくり、、、危うくカードを切っての買い物モードに突入するところでした。。。
このお店、我々アパレル業界人にとって大いに学ぶべき点があります。今回のCOMME des GARCONSの北京旗艦店オープンは、日系企業にとって新しい中国進出の形態と考えてよいでしょう。今回の店舗運営は基本的に殆どI.T社が行い、COMME des GARCONS社は、-私の知る限り-、現地法人を設立して内販のライセンスを取るなど大きなリスクを負うことなく、中国進出を果たしました。しかも自社が理想とするであろうものに近い立地や店舗環境で大々的に、です。これはCOMME des GARCONSのような、世界的に人気も評価も高いブランドならではのケースかもしれませんが、何よりI.T社という非常に信頼することができるパートナーを見つけたことが成功要因でしょう。
ちなみに、12/29のオープン日には川久保玲氏もいらっしゃったそうです。I.TのHPにその模様が出ていますが、あの赤色のおかっぱ頭の方、川久保玲氏かな???また、翌日12/30にはB1に「A BATHING APE」がオープンしNIGO氏がいらっしゃったそうです。この模様もI.TのHPに出ています。
それにしても古都・北京とCOMME des GARCONS、良く合っていましたよ~。機会ある人はぜひ行ってみてください。
[参考資料]
I.T HP:https://www.ithk.com/index.html
三里屯village HP:http://www.sanlitunvillage.com/chi/Pages/index.aspx
みとみとさんブログ「上海みとみと漫遊記ブログ版(帰国編)」:http://ameblo.jp/mitomito-shanghai/
2010年12月21日
田子坊の魅力、再発見
最近になってようやく自分なりに「田子坊(たこぼう」の魅力が分かってきました。
田子坊とは、上海のいわゆる「弄堂」と呼ばれる、昔ながらの石造りの建物「老房子」が密集する路地裏の住宅街が、その趣を残しつつリノベーションされた観光名所です。場所によっては人一人通るのがやっとの細い路地が約5,000㎡の区画内を不規則に結び、その中にギャラリーや飲食店、雑貨屋や服飾店が密集しています。1930年代の古き良き上海を彷彿とさせる街並みと、迷路のようなその構造、そして全体的に漂うアーティスティックでスノッブな雰囲気が人気です。
田子坊は上海の浦西エリア、市中心の人民広場の南、具体的には地下鉄一号線の陕西南路駅・黄陂南路駅及び観光名所の新天地の南2kmくらいの場所に位置します。最近その人気の高さのせいか、近くにショッピングセンターができたり、地下鉄の駅ができたりしていますが、基本的には昔からの住宅地の一角で、今もその周り、そして中には多くの人が生活しています。田子坊はHPによると、市政府の主導で街の特色を活かすべく、1998年9月に通りが整備されるなどの改修作業が開始されました。その年の12月くらいから芸術家たちが相次いで入居するようになり、その後の田子坊の方向性を決定付けます。現在は上海のガイドブックには必ず特集される人気スポットになり、週末ともなれば国内外からの観光客でごった返します。
私は今まで週末中心に何度か田子坊には行ったことがあります。しかし観光客目当てにレトロ・チャイナ風の高価な雑貨を販売するような商売の横行やどこに行っても人、人、人で、正直なところ辟易していました。
ところが最近仕事の関係で、平日の夕暮れ時に田子坊に行くことがあり、目からうろこでした。田子坊の本当の魅力は、上海の昔ながらの生活を間近で垣間見ることができる点にあるのではないでしょうか?昔ながらの路地裏に広がる弄堂は閉じた社会で、部外者は立ち入りすら難しく、そこでの生活を見るなんてまず無理です。田子坊はもとは普通の路地裏の住宅街で、今もその側面は持っています。しかし週末の観光客であふれる田子坊では、その一面を見つけるのはとても難しいでしょう。行ったことのない方は是非平日の夕暮れ時の田子坊に行ってみてください。平日の夕方には、少ない観光客に交じって、市場で買った夕食の材料を下げて家路に急ぐ人がいます。洗濯ものを取り込んでいる人がいます。弄堂の生活は、週末は観光客の雑踏と彼ら目当ての商業主義で覆い隠され、同時にカメラのレンズに見つからないようじっと息をひそめています。平日の夕暮れ時の田子坊で、お酒でも飲みながらそんな弄堂の生活を見るのはいかがでしょうか。
参考資料
田子坊HP:http://www.tianzifang.cn/about.asp
新田子坊HP(整理中):http://www.tianzifang.cn/
田子坊情報サイト(便利!!):http://tianzifang.info/
田子坊とは、上海のいわゆる「弄堂」と呼ばれる、昔ながらの石造りの建物「老房子」が密集する路地裏の住宅街が、その趣を残しつつリノベーションされた観光名所です。場所によっては人一人通るのがやっとの細い路地が約5,000㎡の区画内を不規則に結び、その中にギャラリーや飲食店、雑貨屋や服飾店が密集しています。1930年代の古き良き上海を彷彿とさせる街並みと、迷路のようなその構造、そして全体的に漂うアーティスティックでスノッブな雰囲気が人気です。
田子坊は上海の浦西エリア、市中心の人民広場の南、具体的には地下鉄一号線の陕西南路駅・黄陂南路駅及び観光名所の新天地の南2kmくらいの場所に位置します。最近その人気の高さのせいか、近くにショッピングセンターができたり、地下鉄の駅ができたりしていますが、基本的には昔からの住宅地の一角で、今もその周り、そして中には多くの人が生活しています。田子坊はHPによると、市政府の主導で街の特色を活かすべく、1998年9月に通りが整備されるなどの改修作業が開始されました。その年の12月くらいから芸術家たちが相次いで入居するようになり、その後の田子坊の方向性を決定付けます。現在は上海のガイドブックには必ず特集される人気スポットになり、週末ともなれば国内外からの観光客でごった返します。
私は今まで週末中心に何度か田子坊には行ったことがあります。しかし観光客目当てにレトロ・チャイナ風の高価な雑貨を販売するような商売の横行やどこに行っても人、人、人で、正直なところ辟易していました。
ところが最近仕事の関係で、平日の夕暮れ時に田子坊に行くことがあり、目からうろこでした。田子坊の本当の魅力は、上海の昔ながらの生活を間近で垣間見ることができる点にあるのではないでしょうか?昔ながらの路地裏に広がる弄堂は閉じた社会で、部外者は立ち入りすら難しく、そこでの生活を見るなんてまず無理です。田子坊はもとは普通の路地裏の住宅街で、今もその側面は持っています。しかし週末の観光客であふれる田子坊では、その一面を見つけるのはとても難しいでしょう。行ったことのない方は是非平日の夕暮れ時の田子坊に行ってみてください。平日の夕方には、少ない観光客に交じって、市場で買った夕食の材料を下げて家路に急ぐ人がいます。洗濯ものを取り込んでいる人がいます。弄堂の生活は、週末は観光客の雑踏と彼ら目当ての商業主義で覆い隠され、同時にカメラのレンズに見つからないようじっと息をひそめています。平日の夕暮れ時の田子坊で、お酒でも飲みながらそんな弄堂の生活を見るのはいかがでしょうか。
参考資料
田子坊HP:http://www.tianzifang.cn/about.asp
新田子坊HP(整理中):http://www.tianzifang.cn/
田子坊情報サイト(便利!!):http://tianzifang.info/
2010年12月14日
建築機械?1933
今日は「1933 SHANGHAI」(以下1933)を紹介します。1933は上海の浦西エリア、観光名所で有名な外滩(上海バンド)の北部にある歴史的建築物をリノベーションした施設です。最近リノベーションを経て、観光と学術的な意図を持った歴史的建築物、及び商業施設(物販、オフィス、展示場、飲食、演劇など)に生まれ変わりました。
1933は名前の通り1933年に建築された建築物で、上海工部局の依頼でイギリスの建築家が設計した、なんと家畜の屠殺場です。建築は石造りのバシリカ様式で、それに中国の風水の理念を合わせたものだそうです。また当時としては最先端の中空式の壁を採用し、真夏の炎天下の中でも館内を低温に保ち、精肉を扱うことができるように工夫されています。
この1933ですがとても興味深い歴史を持っています。前述の通り、1933は1933年に官営の「沙泾路宰牲场」(沙泾通り屠殺場)として営業を開始します。以後上海市最大の屠殺場として市民に精肉を供給してきましたが、改革開放を境に精肉業がだんだん郊外に移動していき、2002年に約70年に及ぶその歴史に幕を閉じました。しかしその年の春節、上海市政府高級職や社会科学院の研究員を務めた薛顺生氏の親族の結婚式がすぐ隣に立つ「九龙宾馆」でとり行われました。式中偶然窓を開け、下を見下ろした薛顺生氏が目にしたのはまるで迷路の様な、素晴らしい、そして奇異な建築物。「沙泾路宰牲场」は氏の奔走により、不動産ディベロッパーや政府の援助を得、2年に及ぶ補修工事を経て、歴史的建築物そして商業施設として蘇りました。その歴史の中では1937年に日本に支配もされたこともある、我々日本人にも関係のある建築物です。
機会ある方は是非行ってほしいと思います。1933の内部は、各階のいくつかの大きな部屋とスペースを、細い階段や通路で、蜘蛛の巣のように縦横無尽に繋げた構造です。同じ一つのフロアから下のフロアに降りる階段が10くらいあったり、上を見上げると通路が立体的に交錯したりしています。まさに迷路です。「建築機械」、「静謐と死」、といったところが1933に対する私の感想でしょうか。1933はもとは屠殺場です。その細い通路や幾通りもある階段や通路は、効率的に、的確にしかも人間が安全に牛などを屠殺する為の、家畜用の通路であったり人間の逃げ道であったりします。まるで巨大なミキサーの中に入っているような、建築自体が一つの屠殺という目的の為に機能して動いている「建築機械」という印象を私は強く受けました。同時に屠殺という「死」が介在する、-しかも多数-、場所です。ひんやりとして、厚い石の建築物の中は、本来教会に使用されるバシリカ様式の効果もあってか、静謐な死の空気と祈りで満ちていたように感じます。
このような1933ですが、飲食スペースや物販、イベント、そして何とオフィスとして利用できます(笑)。これまでも高級車「フェラーリ」や「NIKE」などのイベントが開催されたそうです。オフィスで使用した場合、夜は絶対怖いこと請け合いです。雨が降る日に残業なんて絶対イヤです。あ、でも、ある意味定時退社する為、社員の仕事の効率が上がって良いかもしれません。色々な意味で素晴らしい建築物です。是非行ってみてください。
参考資料
1933HP:http://www.1933shanghai.com/






1933は名前の通り1933年に建築された建築物で、上海工部局の依頼でイギリスの建築家が設計した、なんと家畜の屠殺場です。建築は石造りのバシリカ様式で、それに中国の風水の理念を合わせたものだそうです。また当時としては最先端の中空式の壁を採用し、真夏の炎天下の中でも館内を低温に保ち、精肉を扱うことができるように工夫されています。
この1933ですがとても興味深い歴史を持っています。前述の通り、1933は1933年に官営の「沙泾路宰牲场」(沙泾通り屠殺場)として営業を開始します。以後上海市最大の屠殺場として市民に精肉を供給してきましたが、改革開放を境に精肉業がだんだん郊外に移動していき、2002年に約70年に及ぶその歴史に幕を閉じました。しかしその年の春節、上海市政府高級職や社会科学院の研究員を務めた薛顺生氏の親族の結婚式がすぐ隣に立つ「九龙宾馆」でとり行われました。式中偶然窓を開け、下を見下ろした薛顺生氏が目にしたのはまるで迷路の様な、素晴らしい、そして奇異な建築物。「沙泾路宰牲场」は氏の奔走により、不動産ディベロッパーや政府の援助を得、2年に及ぶ補修工事を経て、歴史的建築物そして商業施設として蘇りました。その歴史の中では1937年に日本に支配もされたこともある、我々日本人にも関係のある建築物です。
機会ある方は是非行ってほしいと思います。1933の内部は、各階のいくつかの大きな部屋とスペースを、細い階段や通路で、蜘蛛の巣のように縦横無尽に繋げた構造です。同じ一つのフロアから下のフロアに降りる階段が10くらいあったり、上を見上げると通路が立体的に交錯したりしています。まさに迷路です。「建築機械」、「静謐と死」、といったところが1933に対する私の感想でしょうか。1933はもとは屠殺場です。その細い通路や幾通りもある階段や通路は、効率的に、的確にしかも人間が安全に牛などを屠殺する為の、家畜用の通路であったり人間の逃げ道であったりします。まるで巨大なミキサーの中に入っているような、建築自体が一つの屠殺という目的の為に機能して動いている「建築機械」という印象を私は強く受けました。同時に屠殺という「死」が介在する、-しかも多数-、場所です。ひんやりとして、厚い石の建築物の中は、本来教会に使用されるバシリカ様式の効果もあってか、静謐な死の空気と祈りで満ちていたように感じます。
このような1933ですが、飲食スペースや物販、イベント、そして何とオフィスとして利用できます(笑)。これまでも高級車「フェラーリ」や「NIKE」などのイベントが開催されたそうです。オフィスで使用した場合、夜は絶対怖いこと請け合いです。雨が降る日に残業なんて絶対イヤです。あ、でも、ある意味定時退社する為、社員の仕事の効率が上がって良いかもしれません。色々な意味で素晴らしい建築物です。是非行ってみてください。
参考資料
1933HP:http://www.1933shanghai.com/
2010年11月29日
Gap中国進出!!
Gapが11月11日に遂に中国(大陸)進出を果たしました!同時にネット上でのEC事業も開始です。
Gapは、競合するSPA企業「H&M」、「ZARA」、「UNIQLO」が以前から中国大陸進出を果たしている中、2010年秋満を持しての中国進出です。
オープン日当日、早速私も中国一号店となる上海の淮海中路店に行ってきました。淮海中路店は上海の中心部「人民広場」のすぐ南、地下鉄2号線「黄陂南路」上のショッピングモール「香港广场」のB1です。近くには観光名所「新天地」、若者でにぎわう百貨店「太平洋百货商场」、上海にまだ3店舗しかない「LOUIS VUITTON」そして店舗の上1Fにはこれも上海にはまだ2店舗しかない「アップルストア」があります。集客力は非常に良いと言えます。
オープン日当日は平日にもかかわらず多くのお客さんで賑わっていました。Gapは中国大陸未進出であったにもかかわらず、中国では高い知名度を誇るブランドで、皆が注目していたことをうかがわせます。あるコンサルティング会社が2010年に調査した「外資系企業の中国大陸における全体認知度ランキング」では94位です。これは中国進出済みのUNIQLOが69位でZARAとH&Mは100位以内に入っていない、殆どのランクイン企業が中国進出済みであることを鑑みると、異例の知名度の高さと言えます。(ちなみにNo1はコカコーラ社です)
私もお客さんでごった返すお店の中で、商品をいろいろ見てみました。感想は、
(1)プライスが高め
少しプライスが高いように感じました。例えば女性のダウンブルゾン(ダウンコート)の中心プライスはRMB900(約¥12,000)で、これはZARAと殆ど同じプライスです。UNIQLOの中心プライスはRMB600(約¥7,500)、H&Mは見ていませんがユニクロと同等のはずです。プロパーで売り抜けるには中国では高いと思われるので、ZARAのような上手な値下げ戦略が今後は必須になるはずです。
(2)中国オリジナルデザインは現状無い
フリルなどを多用したデコラティブなデザインや赤や紫などの原色使いなど、中国のお客さんが好みそうなオリジナルデザインは現状まだ無いように感じました。(オープン記念の中国オリジナルプレミアムデニムなどはあります)デザインはGap得意の上品なアメリカンカジュアルです。これが中国のお客さんに受け入れられるか注目したいと思います。
なにはともあれGap遂に中国進出です。HPではこの後上海に1店舗、北京に2店舗オープンして4店舗にするようです。これで売り上げ1兆円を超えるSPA御三家、Gap(2009年決算US$14.2 billion)、ZARA、H&M全てが中国進出しました。UNIQLO、以前このブログでも紹介した中国の「メタスバンウェイ」、オランダの「C&A」、韓国の「E-LAND」グループもすごい勢いで追随しています。百貨店中心で進出形態は異なりますが、中国では抜群の売り上げを誇るデンマークの「BESTSELLER」グループ(ONLY、VERO MODA、JACK&JOHNSなどを展開)、香港の「ESPRIT」などもいます。今後中国のアパレル市場は、その巨大なマーケットを狙って実店舗、ネット店舗での熾烈な競争がますます加速するはずです。
SPA企業の雄Gapの進出が中国のアパレル市場にどのような影響を与えるか大変楽しみです。彼らの得意とするベーシックで上品なアメリカンカジュアルが中国の消費者の嗜好に影響を与え彼らの支持を得るのか、それとも中国の市場がGapを変えていくのか?これは非常に注目です。
参考資料
Gap中国HP:http://www.gap.cn/
「外資系企業の中国大陸における全体認知度ランキング」は『コンシェルジュ上海2010年11月号』より

Gapは、競合するSPA企業「H&M」、「ZARA」、「UNIQLO」が以前から中国大陸進出を果たしている中、2010年秋満を持しての中国進出です。
オープン日当日、早速私も中国一号店となる上海の淮海中路店に行ってきました。淮海中路店は上海の中心部「人民広場」のすぐ南、地下鉄2号線「黄陂南路」上のショッピングモール「香港广场」のB1です。近くには観光名所「新天地」、若者でにぎわう百貨店「太平洋百货商场」、上海にまだ3店舗しかない「LOUIS VUITTON」そして店舗の上1Fにはこれも上海にはまだ2店舗しかない「アップルストア」があります。集客力は非常に良いと言えます。
オープン日当日は平日にもかかわらず多くのお客さんで賑わっていました。Gapは中国大陸未進出であったにもかかわらず、中国では高い知名度を誇るブランドで、皆が注目していたことをうかがわせます。あるコンサルティング会社が2010年に調査した「外資系企業の中国大陸における全体認知度ランキング」では94位です。これは中国進出済みのUNIQLOが69位でZARAとH&Mは100位以内に入っていない、殆どのランクイン企業が中国進出済みであることを鑑みると、異例の知名度の高さと言えます。(ちなみにNo1はコカコーラ社です)
私もお客さんでごった返すお店の中で、商品をいろいろ見てみました。感想は、
(1)プライスが高め
少しプライスが高いように感じました。例えば女性のダウンブルゾン(ダウンコート)の中心プライスはRMB900(約¥12,000)で、これはZARAと殆ど同じプライスです。UNIQLOの中心プライスはRMB600(約¥7,500)、H&Mは見ていませんがユニクロと同等のはずです。プロパーで売り抜けるには中国では高いと思われるので、ZARAのような上手な値下げ戦略が今後は必須になるはずです。
(2)中国オリジナルデザインは現状無い
フリルなどを多用したデコラティブなデザインや赤や紫などの原色使いなど、中国のお客さんが好みそうなオリジナルデザインは現状まだ無いように感じました。(オープン記念の中国オリジナルプレミアムデニムなどはあります)デザインはGap得意の上品なアメリカンカジュアルです。これが中国のお客さんに受け入れられるか注目したいと思います。
なにはともあれGap遂に中国進出です。HPではこの後上海に1店舗、北京に2店舗オープンして4店舗にするようです。これで売り上げ1兆円を超えるSPA御三家、Gap(2009年決算US$14.2 billion)、ZARA、H&M全てが中国進出しました。UNIQLO、以前このブログでも紹介した中国の「メタスバンウェイ」、オランダの「C&A」、韓国の「E-LAND」グループもすごい勢いで追随しています。百貨店中心で進出形態は異なりますが、中国では抜群の売り上げを誇るデンマークの「BESTSELLER」グループ(ONLY、VERO MODA、JACK&JOHNSなどを展開)、香港の「ESPRIT」などもいます。今後中国のアパレル市場は、その巨大なマーケットを狙って実店舗、ネット店舗での熾烈な競争がますます加速するはずです。
SPA企業の雄Gapの進出が中国のアパレル市場にどのような影響を与えるか大変楽しみです。彼らの得意とするベーシックで上品なアメリカンカジュアルが中国の消費者の嗜好に影響を与え彼らの支持を得るのか、それとも中国の市場がGapを変えていくのか?これは非常に注目です。
参考資料
Gap中国HP:http://www.gap.cn/
「外資系企業の中国大陸における全体認知度ランキング」は『コンシェルジュ上海2010年11月号』より
2010年11月12日
上海ifcモール
香港に行ったことのある方にはお馴染み「ifc mall(国際金融中心。でも上海では「上海国金中心」と表記)」が今年2010年オープンしました。場所は浦東エリアの「陆家嘴」です。ここは「東方明珠」のテレビ塔でよく知られているエリアですが、以前このブログでも紹介した巨大なショッピングセンター「正大広場」があったり、金融系の企業が国内外から集まる金融街でもあったりする側面も持ちます。このifc mallは香港の有力不動産会社「新鸿基地产」100%出資による上海国金中心の一角を占めます。ちなみに上海国金中心はホームページによると4つの構成で、(1)office(HSBCなどが入居)、(2)ifc mall、(3)リッツカールトン、(4)ifc residence、となっています。ifc mallは地下2階、地上4階の6層構造で、11万㎡の面積を持つラグジュアリー・ショッピングモールです。
入居しているブランドは、「LOUIS VUITTON」、「HERMES」、「CHANEL」、「DIOR」、「PRADA」、「GUCCI」、「VOTTEGA VENETA」、「DOLCE&GABBANA」、「GIRGIO ARMANI」、「miu miu」…。皆さんがラグジュアリーブランドといった言葉から想像されるであろう殆どのブランドが入っているのではないでしょうか?これらラグジュアリーブランドは1F、2Fのメインフロアを占めます。通好みの「BALMAIN」といったブランドもあります。地下1Fや3Fは「ck Calvin Klein」、「agnes b」、「ANTEPRIMA」といった少し価格が抑えめなブランドが入ります。4Fは飲食関連や未だオープンしきっていないスペースです。地下2Fには香港系の高級スーパーマーケット「city super」や日系のアパレル「point」が出店しており、そのまま地下鉄2号線の陆家嘴駅の6号口に直結します。またifc mallが入居する上海国金中心に同じく今年オープンした「APPLE STORE」にも直結します。
それにしてもすごいビルです。。お金さえあれば、あらゆるラグジュアリーブランドを1か所で買うことができ、高級食材も手に入ります。疲れたら隣のリッツカールトンホテル(雨でもぬれずに行けます)でお茶や食事、はたまた宿泊、なんてこともありです。まさに富裕層向けのワン・ストップ・サービスの提供です。今まで上海ではこのようなラグジュアリーブランドを集積したモールは「恒隆广场(PLAZA66)」だけで浦東にはありませんでした。浦東の中でもここ陆家嘴は、テレビ塔や正大広場で多くの観光客を引き寄せますし、中国でも高収入業に分類される金融関連企業のオフィスも集中するので富裕層の集客も見込むことができます。そして何より今まで恒隆广场(PLAZA66)で買い物をしていた浦東に住む富裕層はこっちで買い物をするでしょう。まさに適切な立地です。
日本には1つのモールにここまでラグジュアリーブランドが、グループ(LVMHなど)を超えて集まっている例はありません。中国の購買力の大きさとそのマーケットに注力するラグジュアリーブランドの姿勢を見て取ることができます。私が行った日は平日の夕方でしたが、VUITTONやHERMESの買い物袋を下げた人と何人もすれ違いました。彼女たちをを眼の端におさめながら出口に向かうと、車寄せにベントレーが…。きっと沢山買うんだろうな~。うらやましい。。
参考資料:上海国金中心HP
http://www.shanghaiifc.com.cn/




入居しているブランドは、「LOUIS VUITTON」、「HERMES」、「CHANEL」、「DIOR」、「PRADA」、「GUCCI」、「VOTTEGA VENETA」、「DOLCE&GABBANA」、「GIRGIO ARMANI」、「miu miu」…。皆さんがラグジュアリーブランドといった言葉から想像されるであろう殆どのブランドが入っているのではないでしょうか?これらラグジュアリーブランドは1F、2Fのメインフロアを占めます。通好みの「BALMAIN」といったブランドもあります。地下1Fや3Fは「ck Calvin Klein」、「agnes b」、「ANTEPRIMA」といった少し価格が抑えめなブランドが入ります。4Fは飲食関連や未だオープンしきっていないスペースです。地下2Fには香港系の高級スーパーマーケット「city super」や日系のアパレル「point」が出店しており、そのまま地下鉄2号線の陆家嘴駅の6号口に直結します。またifc mallが入居する上海国金中心に同じく今年オープンした「APPLE STORE」にも直結します。
それにしてもすごいビルです。。お金さえあれば、あらゆるラグジュアリーブランドを1か所で買うことができ、高級食材も手に入ります。疲れたら隣のリッツカールトンホテル(雨でもぬれずに行けます)でお茶や食事、はたまた宿泊、なんてこともありです。まさに富裕層向けのワン・ストップ・サービスの提供です。今まで上海ではこのようなラグジュアリーブランドを集積したモールは「恒隆广场(PLAZA66)」だけで浦東にはありませんでした。浦東の中でもここ陆家嘴は、テレビ塔や正大広場で多くの観光客を引き寄せますし、中国でも高収入業に分類される金融関連企業のオフィスも集中するので富裕層の集客も見込むことができます。そして何より今まで恒隆广场(PLAZA66)で買い物をしていた浦東に住む富裕層はこっちで買い物をするでしょう。まさに適切な立地です。
日本には1つのモールにここまでラグジュアリーブランドが、グループ(LVMHなど)を超えて集まっている例はありません。中国の購買力の大きさとそのマーケットに注力するラグジュアリーブランドの姿勢を見て取ることができます。私が行った日は平日の夕方でしたが、VUITTONやHERMESの買い物袋を下げた人と何人もすれ違いました。彼女たちをを眼の端におさめながら出口に向かうと、車寄せにベントレーが…。きっと沢山買うんだろうな~。うらやましい。。
参考資料:上海国金中心HP
http://www.shanghaiifc.com.cn/
2010年10月21日
ATSUROTAYAMA 2011SS COLLECTION
またしても久々の投稿です。。
今日はちょっと趣を変えて、ファッションショーの内容です。
昨日、10/20に上海でATSURO TAYAMAのファッションショーがあり行ってきました。
ショーの会場となったのは、虹口エリア魯迅公園のさらに東の楊樹浦路のファッションセンターです。周りは古き良き上海の住宅地や昔からの紡織工場が立ち並ぶ趣あるエリアです。
ショーは20:00からの開始で、少し早めに到着し手続きを済ませました。会場内には展示会形式でATSURO TAYAMAなどの衣服が展示され、出席者はショーまでの時間、関連の香港の飲食会社city superのケータリングによるシャンパンやワインをなどを飲みながら、それらの作品を見ていきます。
ショーは最初に有名中国人歌手?(とても上手でした!)による歌が披露され、その後照明が暗転し、音楽のボリュームが上がってスタートです。すかし編みのニットのバリエーションから始まり、ニットとデニムなどのドッキングアイテム、ファスナーを全面に這わせて独特の形を作っているカット&ソーのドレス、タフタやシフォンによるコートやブラウスなど布帛アイテムと続きました。フィナーレでは田山淳朗氏本人も姿を現わされました。
私は以前パリコレクションやパリのラグジュアリーブランドの展示会、東京コレクションも観覧したことがあるのですが、今回のショーはそれらと比べても全く遜色のないものでした。成長する中国市場、そして田山淳朗氏の中国市場にかける意気込みを強く感じることができた夜でした。田山淳朗氏は以前より中国の工場・アパレルメーカーのヘンペルと仕事をされるなど、中国ビジネスにも強いデザイナーです。
ショーの後も引き続きパーティーは続き、屋外の会場の一部はDJを招いてのクラブに変化しました。心地のよい潮の匂いのする秋風にふかれつつ、良い音響で音楽を聴き、美味しいお酒(ヴーヴクリコなど)を楽しむことができた最高の一晩でした。

今日はちょっと趣を変えて、ファッションショーの内容です。
昨日、10/20に上海でATSURO TAYAMAのファッションショーがあり行ってきました。
ショーの会場となったのは、虹口エリア魯迅公園のさらに東の楊樹浦路のファッションセンターです。周りは古き良き上海の住宅地や昔からの紡織工場が立ち並ぶ趣あるエリアです。
ショーは20:00からの開始で、少し早めに到着し手続きを済ませました。会場内には展示会形式でATSURO TAYAMAなどの衣服が展示され、出席者はショーまでの時間、関連の香港の飲食会社city superのケータリングによるシャンパンやワインをなどを飲みながら、それらの作品を見ていきます。
ショーは最初に有名中国人歌手?(とても上手でした!)による歌が披露され、その後照明が暗転し、音楽のボリュームが上がってスタートです。すかし編みのニットのバリエーションから始まり、ニットとデニムなどのドッキングアイテム、ファスナーを全面に這わせて独特の形を作っているカット&ソーのドレス、タフタやシフォンによるコートやブラウスなど布帛アイテムと続きました。フィナーレでは田山淳朗氏本人も姿を現わされました。
私は以前パリコレクションやパリのラグジュアリーブランドの展示会、東京コレクションも観覧したことがあるのですが、今回のショーはそれらと比べても全く遜色のないものでした。成長する中国市場、そして田山淳朗氏の中国市場にかける意気込みを強く感じることができた夜でした。田山淳朗氏は以前より中国の工場・アパレルメーカーのヘンペルと仕事をされるなど、中国ビジネスにも強いデザイナーです。
ショーの後も引き続きパーティーは続き、屋外の会場の一部はDJを招いてのクラブに変化しました。心地のよい潮の匂いのする秋風にふかれつつ、良い音響で音楽を聴き、美味しいお酒(ヴーヴクリコなど)を楽しむことができた最高の一晩でした。
2010年07月07日
上海市第一百貨商店
今日は歴史ある「上海市第一百貨商店」(以下、第一百貨店)です。
第一百貨店は中国で最も歴史ある百貨店の一つで、創業は1949年10月、中華人民共和国成立後の最初の国営大型百貨店です。アール・デコ様式の上海市第一百貨商店の顔ともいえる南楼は、1936年開業の「大新公司」が建てたもので、当時最先端のエスカレーターと中国初のエレベーターが備えつけられた歴史あるモダン建築でもあります。
建築としての意匠も素晴らしいですが、現在は「百聯集団」に属する第一百貨店の業績も非常に素晴らしいものです。2009年度の売り上げはRMB15.35億(約200億円)で、同年の上海市の百貨店売上では第4位です(1位はヤオハンのRMB34.51億)。
第一百貨店は、上海市の中心部で観光名所でもある「南京東路」にあります。通り1本挟んだところには百貨店「上海新世界城」などがある激戦区です。地下3階~地上8階の構造で、アパレルや家電製品、飲食の売り場そして映画館などがある百貨店スタイルです。
調査日:2010年6月15日(火)16:30~
[わっていた店舗]
1F:宝石(金や翡翠など)、毛皮製品、化粧品
2F:etam(フランス)、veromoda(デンマークbestseller社)、only(デンマークbestseller社)、honeys(日本)、fanny(中国)
3F:ミセス向けで中国のドメスティックブランド中心でそこそこの人入り。FW製品(ダウンブルゾンなど)のセール会場は少し賑わっていた
4F:メンズフロア。特になし
5F:家電製品
6F:服・おもちゃのフロア。特になし
7F:アウトレット
8F:映画館
*地下の飲食コーナーは省略
昔ながらの百貨店の空気を残しながら、1Fと2Fを中心に現代の空気を取り込んだ"上手い"百貨店だと感じます。ターゲットは、あらゆるクラスの中国人、といったところでしょうか。フロアの大半、特に3Fのミセスコーナーなどは初めて見る、デコラティブで、派手な色のついたいかにも中国の35歳オーバーの婦人らに好かれるようなドメスティックアパレルブランドの商品が中心です。その一方で1F、2Fを中心に、携帯電話(NOKIAやMOTOROLA)や化粧品(OLAY)、アパレル(上のブランド以外では、E-LAND、ochirly、BALENO、Metersbonweなど)を配置し、若いお客さんも同時に引き込みます。プライスも富裕層狙いの高額商品だけでなく、幅広い価格帯のものがそろい、さまざまなクラスのお客さんに対応することができます。観光地の南京東路に位置しているので、通りがかりの観光客の購買も望むことができそうです。
国営時代の第一百貨店は、お客さんを選ぶ今の高級百貨店とは異なり、きっとあらゆる中国人に門戸が開かれた百貨店だったと思います。そのスタイルは、南楼の建物とともに今もしっかりと残っていると感じました。
参考資料
上海市第一百貨商店HP:http://www.shdsno1.com/bh/index.htm
第一百貨店は中国で最も歴史ある百貨店の一つで、創業は1949年10月、中華人民共和国成立後の最初の国営大型百貨店です。アール・デコ様式の上海市第一百貨商店の顔ともいえる南楼は、1936年開業の「大新公司」が建てたもので、当時最先端のエスカレーターと中国初のエレベーターが備えつけられた歴史あるモダン建築でもあります。
建築としての意匠も素晴らしいですが、現在は「百聯集団」に属する第一百貨店の業績も非常に素晴らしいものです。2009年度の売り上げはRMB15.35億(約200億円)で、同年の上海市の百貨店売上では第4位です(1位はヤオハンのRMB34.51億)。
第一百貨店は、上海市の中心部で観光名所でもある「南京東路」にあります。通り1本挟んだところには百貨店「上海新世界城」などがある激戦区です。地下3階~地上8階の構造で、アパレルや家電製品、飲食の売り場そして映画館などがある百貨店スタイルです。
調査日:2010年6月15日(火)16:30~
[わっていた店舗]
1F:宝石(金や翡翠など)、毛皮製品、化粧品
2F:etam(フランス)、veromoda(デンマークbestseller社)、only(デンマークbestseller社)、honeys(日本)、fanny(中国)
3F:ミセス向けで中国のドメスティックブランド中心でそこそこの人入り。FW製品(ダウンブルゾンなど)のセール会場は少し賑わっていた
4F:メンズフロア。特になし
5F:家電製品
6F:服・おもちゃのフロア。特になし
7F:アウトレット
8F:映画館
*地下の飲食コーナーは省略
昔ながらの百貨店の空気を残しながら、1Fと2Fを中心に現代の空気を取り込んだ"上手い"百貨店だと感じます。ターゲットは、あらゆるクラスの中国人、といったところでしょうか。フロアの大半、特に3Fのミセスコーナーなどは初めて見る、デコラティブで、派手な色のついたいかにも中国の35歳オーバーの婦人らに好かれるようなドメスティックアパレルブランドの商品が中心です。その一方で1F、2Fを中心に、携帯電話(NOKIAやMOTOROLA)や化粧品(OLAY)、アパレル(上のブランド以外では、E-LAND、ochirly、BALENO、Metersbonweなど)を配置し、若いお客さんも同時に引き込みます。プライスも富裕層狙いの高額商品だけでなく、幅広い価格帯のものがそろい、さまざまなクラスのお客さんに対応することができます。観光地の南京東路に位置しているので、通りがかりの観光客の購買も望むことができそうです。
国営時代の第一百貨店は、お客さんを選ぶ今の高級百貨店とは異なり、きっとあらゆる中国人に門戸が開かれた百貨店だったと思います。そのスタイルは、南楼の建物とともに今もしっかりと残っていると感じました。
参考資料
上海市第一百貨商店HP:http://www.shdsno1.com/bh/index.htm
2010年04月29日
中国の屋外広告~LOUIS VUITTON~
こちら上海は労働節の休暇と万博を直前に控え、町が非常に活気づいています。
今日は先日とても驚いたものを見たので、いつもとは違う内容で書きます。
中国の屋外広告の規模は日本の比ではありません。日本では、例えば今渦中の女優を起用した美容クリニックの銀座の広告などが大きな話題になりますが、上海ではあの規模では決してインパクトがあるとは言えません。
中国でのアパレル販売の成功の秘訣の一つが広告戦略と言われています。私も中国ビジネスの恩師らからしばしば注意を促されます。特に1点単価の高いラグジュアリーブランドになればなるほどその必要性は高まってくるでしょう。
ラグジュアリーブランドの中でも、特に中国ビジネスに注力(注1)しているLOUIS VUITTONの上海の旗艦店・恒隆广场店(PLAZA66。南京西路エリア)の屋外広告が以下です!!!
建物がLOUIS VUITTONのトランクになっています!その規模は歩行者や周りの建物と比較すると分かると思います。とても、とても大きいです。しかもモノグラムの紋様やカギ、鋲など非常に精緻な作りで高級感があります。モノグラムのトランクと言えば、LOUIS VUITTONが1854年の創業時から、現在もパリのアニエールの工房で職人により手作りされている最も伝統的で高価な鞄のラインです。大掛かりな広告に慣れている上海人や万博に合わせて各地から集まってくる中国人もこの広告にはびっくりさせられるのではないでしょうか?LOUIS VUITTONのブランド・エクイティを指し示し、それをより一層高める素晴らしい広告戦略だと感じました。
注1:LVMHのHPによると、2009年度のLVMH全体の売り上げは17,053百万ユーロ(約2兆2,2227億円)。そのうち37%がLOUIS VUITTONを始めとするファッション・レザーグッズ。また前述の売り上げの23%が日本を除くアジア地域(日本は10%)で、その中心は中国と思われる。中国でのモノグラムとダミエの鞄の知名度・人気は抜群で、街を歩くとそれを持った人に何人も出会う。LVMHの中国での売り上げの中心もLOUIS VUITTON事業と私は考える。実際上海の恒隆广场店はお客さんで賑わっており、土日は入場規制がかかる日も珍しくない。上海では万博を控え、浦西エリアと浦東エリアにそれぞれ1店舗新規オープンし、現在合計3店舗。2012年には虹橋エリアに更に1店舗出来るという。

今日は先日とても驚いたものを見たので、いつもとは違う内容で書きます。
中国の屋外広告の規模は日本の比ではありません。日本では、例えば今渦中の女優を起用した美容クリニックの銀座の広告などが大きな話題になりますが、上海ではあの規模では決してインパクトがあるとは言えません。
中国でのアパレル販売の成功の秘訣の一つが広告戦略と言われています。私も中国ビジネスの恩師らからしばしば注意を促されます。特に1点単価の高いラグジュアリーブランドになればなるほどその必要性は高まってくるでしょう。
ラグジュアリーブランドの中でも、特に中国ビジネスに注力(注1)しているLOUIS VUITTONの上海の旗艦店・恒隆广场店(PLAZA66。南京西路エリア)の屋外広告が以下です!!!
建物がLOUIS VUITTONのトランクになっています!その規模は歩行者や周りの建物と比較すると分かると思います。とても、とても大きいです。しかもモノグラムの紋様やカギ、鋲など非常に精緻な作りで高級感があります。モノグラムのトランクと言えば、LOUIS VUITTONが1854年の創業時から、現在もパリのアニエールの工房で職人により手作りされている最も伝統的で高価な鞄のラインです。大掛かりな広告に慣れている上海人や万博に合わせて各地から集まってくる中国人もこの広告にはびっくりさせられるのではないでしょうか?LOUIS VUITTONのブランド・エクイティを指し示し、それをより一層高める素晴らしい広告戦略だと感じました。
注1:LVMHのHPによると、2009年度のLVMH全体の売り上げは17,053百万ユーロ(約2兆2,2227億円)。そのうち37%がLOUIS VUITTONを始めとするファッション・レザーグッズ。また前述の売り上げの23%が日本を除くアジア地域(日本は10%)で、その中心は中国と思われる。中国でのモノグラムとダミエの鞄の知名度・人気は抜群で、街を歩くとそれを持った人に何人も出会う。LVMHの中国での売り上げの中心もLOUIS VUITTON事業と私は考える。実際上海の恒隆广场店はお客さんで賑わっており、土日は入場規制がかかる日も珍しくない。上海では万博を控え、浦西エリアと浦東エリアにそれぞれ1店舗新規オープンし、現在合計3店舗。2012年には虹橋エリアに更に1店舗出来るという。
2010年04月26日
八佰伴(ヤオハン)
万博開幕もいよいよ今週末です。町中に武警(緑色の制服の公安)と海宝(万博のマスコットキャラクター)が溢れています~。
久しぶりに「ヤオハン」に行ってきました。
中国でも知名度、売り上げともに抜群の百貨店です。
ヤオハン(以下上海のヤオハンという意味で。中国の正式名称は「上海第一八佰伴有限公司」)の発祥は、静岡県熱海発祥の小売りグループ「八百半」です。八百半は1997年に経営破たんするまでウォルマートのような世界規模の小売りチェーンとして、各国で百貨店などを運営してきました。
ヤオハンは、八百半の世界戦略の一つとして、1992年9月28日に中国における外資初の小売り企業として合資企業形式で設立され(現在の主要株主「百联集团」の子会社「上海第一百货商店」との合資。出資比率は中:日=45:55)、1995年12月20日にオープンを迎えました。1997年の「八百半」の破綻を経て、現在は中国のコングロマリット「百联集团」(「上海第一百货商店」、「东方商厦」、「华联超市」そしてLAWSONなどを経営)と香港の「香港昌合有限公司」の合資企業となっています(出資比率は64:36)。
場所は上海市の東部・浦東エリアで、地下鉄2号線「东昌路站」から南に徒歩15分くらいと決して立地の良い場所ではありません。建物の総面積は14.4万㎡で、売り場面積は10.8万㎡。飲食、服飾、家電などあらゆるものを販売する百貨店形式です。
ここヤオハンは、1995年の12月20日のオープンには100万人を超えるお客さんが訪れ、ギネスブックに一日当たりの最多来客数を持つ百貨店として記載されています。このように華々しいオープンを迎えたヤオハンは、現在に至るまで中国の百貨店業界を牽引しています。2008年度の全国百貨店売上(単一店舗)では、ヤオハンはRMB32.03億(約¥494億)で第3位(ちなみに1位は「杭州大厦」のRMB38.05億)、上海市内では第一位です。
更に興味深いのは12/31-1/1にかけての売り上げです。この日は太陽暦の新年のお祝いで、一年で百貨店が最も良く売れる日です。中国系の百貨店は営業時間を深夜まで延長し、高額な売り上げを記録します。2009年12月31日、ヤオハンは翌日2010年1月1日AM2:00にかけて18時間の営業を行いました。この18時間でいくら売れたと思いますか???なんとRMB3.52億(約¥45億)で、前年のRMB2.58億に対し+36.45%の伸び率です!!!この売り上げ額と伸び率も凄いですが、売り上げ構造も非常に特異です。たった1日で、1年の売り上げの8%(2008年度比)をうりあげることになるのですから!!!チャイナーマネーの力を垣間見ることができますね。
調査日:2010年4月23日(金)16:30頃
[お客さんで賑わっていた売り場]
1F:特になし。回遊客は多い。化粧品と「ARMANI」,「S.T.デュポン」,「DAKS」、「ブレゲ」(時計)、「モンブラン」(文具・時計)といったコンサバなインターナショナルブランドを展開
2F:「NINE WEST」、「STACCATO」、「CNE」、「BELLE」(全てレディースシューズ)
3F:「Ochirly」、「BASIC HOUSE」、「カルバンクラインジーンズ」
4F:特になし。Men’sフロアー
5F:特になし。スポーツ&Men’sフロアー
6F:家具
7F:家電
8F:子供
ここヤオハンは、良くも悪くも昔ながらの百貨店、といった感じです。日系ブランドで進出しているのは「ダーバン」(1F)、「23区」、「icb」、「theory」(すべて2F)と、比較的保守的なブランドが中心です。お客さんも若者、というよりは30台後半以降の地元の富裕層が中心でした。ただし富裕層といっても、パリコレクションブランドに興味を持ってPLAZA66(上海随一のインターナショナルブランドが集積するショッピングモール)で衣類を購入する人というより、LOUIS VUITTONのモノグラムの鞄を持って、ROLEXの金の時計をして、ポルシェに乗って…、でも服はポロシャツを2タックのスラックスにinして、ウェストをロゴベルトでマーク…といった、物凄くお金を持っているけど、ファッション感度は高くない人、といったお客さんが中心に思えます。彼らにとって、モノグラムの鞄やデイトナ(ROLEXのクロノグラフライン。中国でもヒット中)の腕時計、といった一目で持ち主のステイタスを表すアイテムを除き、服飾品には大きなこだわりがない、というか分からないのではないかと思います。それより、昔まだ彼らがあまりお金を持っていなかった1995年に華々しく上海にオープンしたヤオハンで買い物をするという行為に満足し、そのヤオハンで売られる商品に大きな信頼を置いているのではないでしょうか?
そう考えると富裕層狙いのビジネスにおいて、ヤオハンは外せないコーナー・ストーンなのかもしれません。
参考資料
ヤオハンHP:http://www.bldybbb.com/
百联集团HP:http://www.bailiangroup.cn/

久しぶりに「ヤオハン」に行ってきました。
中国でも知名度、売り上げともに抜群の百貨店です。
ヤオハン(以下上海のヤオハンという意味で。中国の正式名称は「上海第一八佰伴有限公司」)の発祥は、静岡県熱海発祥の小売りグループ「八百半」です。八百半は1997年に経営破たんするまでウォルマートのような世界規模の小売りチェーンとして、各国で百貨店などを運営してきました。
ヤオハンは、八百半の世界戦略の一つとして、1992年9月28日に中国における外資初の小売り企業として合資企業形式で設立され(現在の主要株主「百联集团」の子会社「上海第一百货商店」との合資。出資比率は中:日=45:55)、1995年12月20日にオープンを迎えました。1997年の「八百半」の破綻を経て、現在は中国のコングロマリット「百联集团」(「上海第一百货商店」、「东方商厦」、「华联超市」そしてLAWSONなどを経営)と香港の「香港昌合有限公司」の合資企業となっています(出資比率は64:36)。
場所は上海市の東部・浦東エリアで、地下鉄2号線「东昌路站」から南に徒歩15分くらいと決して立地の良い場所ではありません。建物の総面積は14.4万㎡で、売り場面積は10.8万㎡。飲食、服飾、家電などあらゆるものを販売する百貨店形式です。
ここヤオハンは、1995年の12月20日のオープンには100万人を超えるお客さんが訪れ、ギネスブックに一日当たりの最多来客数を持つ百貨店として記載されています。このように華々しいオープンを迎えたヤオハンは、現在に至るまで中国の百貨店業界を牽引しています。2008年度の全国百貨店売上(単一店舗)では、ヤオハンはRMB32.03億(約¥494億)で第3位(ちなみに1位は「杭州大厦」のRMB38.05億)、上海市内では第一位です。
更に興味深いのは12/31-1/1にかけての売り上げです。この日は太陽暦の新年のお祝いで、一年で百貨店が最も良く売れる日です。中国系の百貨店は営業時間を深夜まで延長し、高額な売り上げを記録します。2009年12月31日、ヤオハンは翌日2010年1月1日AM2:00にかけて18時間の営業を行いました。この18時間でいくら売れたと思いますか???なんとRMB3.52億(約¥45億)で、前年のRMB2.58億に対し+36.45%の伸び率です!!!この売り上げ額と伸び率も凄いですが、売り上げ構造も非常に特異です。たった1日で、1年の売り上げの8%(2008年度比)をうりあげることになるのですから!!!チャイナーマネーの力を垣間見ることができますね。
調査日:2010年4月23日(金)16:30頃
[お客さんで賑わっていた売り場]
1F:特になし。回遊客は多い。化粧品と「ARMANI」,「S.T.デュポン」,「DAKS」、「ブレゲ」(時計)、「モンブラン」(文具・時計)といったコンサバなインターナショナルブランドを展開
2F:「NINE WEST」、「STACCATO」、「CNE」、「BELLE」(全てレディースシューズ)
3F:「Ochirly」、「BASIC HOUSE」、「カルバンクラインジーンズ」
4F:特になし。Men’sフロアー
5F:特になし。スポーツ&Men’sフロアー
6F:家具
7F:家電
8F:子供
ここヤオハンは、良くも悪くも昔ながらの百貨店、といった感じです。日系ブランドで進出しているのは「ダーバン」(1F)、「23区」、「icb」、「theory」(すべて2F)と、比較的保守的なブランドが中心です。お客さんも若者、というよりは30台後半以降の地元の富裕層が中心でした。ただし富裕層といっても、パリコレクションブランドに興味を持ってPLAZA66(上海随一のインターナショナルブランドが集積するショッピングモール)で衣類を購入する人というより、LOUIS VUITTONのモノグラムの鞄を持って、ROLEXの金の時計をして、ポルシェに乗って…、でも服はポロシャツを2タックのスラックスにinして、ウェストをロゴベルトでマーク…といった、物凄くお金を持っているけど、ファッション感度は高くない人、といったお客さんが中心に思えます。彼らにとって、モノグラムの鞄やデイトナ(ROLEXのクロノグラフライン。中国でもヒット中)の腕時計、といった一目で持ち主のステイタスを表すアイテムを除き、服飾品には大きなこだわりがない、というか分からないのではないかと思います。それより、昔まだ彼らがあまりお金を持っていなかった1995年に華々しく上海にオープンしたヤオハンで買い物をするという行為に満足し、そのヤオハンで売られる商品に大きな信頼を置いているのではないでしょうか?
そう考えると富裕層狙いのビジネスにおいて、ヤオハンは外せないコーナー・ストーンなのかもしれません。
参考資料
ヤオハンHP:http://www.bldybbb.com/
百联集团HP:http://www.bailiangroup.cn/
2010年04月02日
上海新世界城
ご無沙汰していました。かなりさぼっていました。。これからは暖かくなってくるので、リサーチどんどん行きますよ~。
今日は上海新世界城です。
「上海新世界城」は1914年に開業の老舗百貨店です(当時は「新世界遊楽場」という名前)。上海新世界城として現在の場所で開業したのは1995年12月30日、5つ星ホテル「ラディソンホテル」が併設されて、新装オープンしたのが2005年5月1日です。上海新世界城は中国でも最も売り上げの高い百貨店の一つです。ちなみに2008年の上海市の百貨店単体の売上高では、ヤオハンに次ぐ第2位でRMB23.54億(約306億円)の売上高を誇る優良百貨店です。
上海新世界城は上海市の中心地「人民公園」に位置し、ターミナル駅である地下鉄・人民公園駅から地下通路で直結する抜群の立地です。人民公園向かいのSAMSUNGの巨大看板がある、趣あるゴシック建築、といえば分かる方も多いかと思います。人民広場エリアは、百聯グループの「第一百貨」や以前紹介した外資の「ラッフルズシティー」なども隣接する激戦区です。そんな中でもこの上海新世界城は、抜きに出た業績を上げています。
ホームページによると、新世界城は5つのエリアから構成されます。1つ目が百貨店エリア、2つ目がラディソンホテルのあるホテルエリア、3つ目が飲食や映画館やSEGAのアミューズメントスペースなどのある文化・娯楽エリア、4つ目が飲食エリア、5つ目がオフィスエリアです。延べ21万㎡の面積で、百貨店エリアが35%、ホテルエリアが28%、文化・娯楽エリアが15%、飲食エリアが8.5%、オフィスエリアが13.5%の構成になります。
百貨店エリアのフロア構成は、1階が化粧品・貴金属・靴、2階がミセス、3階が若者向け婦人服、4階が中高年向け男性服、5階が若者向け男性服、6階がスポーツ用品、7階が家電製品・ベッド用品、8階が子供用品です。
上海新世界城のターゲットは私見るところ、ずばり地元の中高年富裕層です。ブランドもPLAZA66にあるような欧米のラグジュアリーブランドではなく、初めてみるような中国ブランドが中心です。またフロア構成も、上で述べたとおり2階がミセス向け婦人服で3階が若者向け婦人服といった状態で、中高年にターゲットを絞った構成になっています。
日系企業では、2階のミセスコーナーに東京スタイル、3階の若者向け婦人服コーナーに23区とicbでオンワード樫山が進出しています。
上海新世界城は他の小売りには無い大きな特徴があります。それは「无须理由退还货」つまり「理由の無い返品も受け付ける」といった画期的なサービスです。このような顧客の立場に立ったサービスも、この百貨店が支持される大きな理由でしょう。ただしこのサービス、HPで調べると色々規則があります(笑)。やはり返品理由は必要です。
リサーチ日時:2010年4月1日(木)17:30(天気は雨後曇り)
[お客さんが集まっていた店舗]
1F:靴の集積売り場
2F:強いて言えば東京スタイル
3F:BASIC HOUSE(韓国)、ochirly(イタリア)
4F,5F:特になし
上海新世界商城はやはり、地元の中高年富裕層にターゲットを絞った戦略が興味深いです。日本の百貨店、そして上海の多くの百貨店も若者にターゲットを絞り、若者向けの売り場を低い階に持って行きます。中国の現在の人口ピラミッドの2大勢力は、20-25歳、そして40-45歳です。中国は日本の大学、短大、専門学校に当たる学校が急増しており、若者のホワイトカラーも増えています。しかしやはりお金を持っているのは就業年月の長い中高年でしょう。人口ピラミッドの40-45歳にターゲットを絞るのは正攻法です。新世界城は若者も取り込むことができたら、更なる発展を遂げることと思います。
上海新世界城は中国版の京王百貨店といったところです。
参考資料
新世界城ホームページ
http://www.newworld-china.com/index.asp


今日は上海新世界城です。
「上海新世界城」は1914年に開業の老舗百貨店です(当時は「新世界遊楽場」という名前)。上海新世界城として現在の場所で開業したのは1995年12月30日、5つ星ホテル「ラディソンホテル」が併設されて、新装オープンしたのが2005年5月1日です。上海新世界城は中国でも最も売り上げの高い百貨店の一つです。ちなみに2008年の上海市の百貨店単体の売上高では、ヤオハンに次ぐ第2位でRMB23.54億(約306億円)の売上高を誇る優良百貨店です。
上海新世界城は上海市の中心地「人民公園」に位置し、ターミナル駅である地下鉄・人民公園駅から地下通路で直結する抜群の立地です。人民公園向かいのSAMSUNGの巨大看板がある、趣あるゴシック建築、といえば分かる方も多いかと思います。人民広場エリアは、百聯グループの「第一百貨」や以前紹介した外資の「ラッフルズシティー」なども隣接する激戦区です。そんな中でもこの上海新世界城は、抜きに出た業績を上げています。
ホームページによると、新世界城は5つのエリアから構成されます。1つ目が百貨店エリア、2つ目がラディソンホテルのあるホテルエリア、3つ目が飲食や映画館やSEGAのアミューズメントスペースなどのある文化・娯楽エリア、4つ目が飲食エリア、5つ目がオフィスエリアです。延べ21万㎡の面積で、百貨店エリアが35%、ホテルエリアが28%、文化・娯楽エリアが15%、飲食エリアが8.5%、オフィスエリアが13.5%の構成になります。
百貨店エリアのフロア構成は、1階が化粧品・貴金属・靴、2階がミセス、3階が若者向け婦人服、4階が中高年向け男性服、5階が若者向け男性服、6階がスポーツ用品、7階が家電製品・ベッド用品、8階が子供用品です。
上海新世界城のターゲットは私見るところ、ずばり地元の中高年富裕層です。ブランドもPLAZA66にあるような欧米のラグジュアリーブランドではなく、初めてみるような中国ブランドが中心です。またフロア構成も、上で述べたとおり2階がミセス向け婦人服で3階が若者向け婦人服といった状態で、中高年にターゲットを絞った構成になっています。
日系企業では、2階のミセスコーナーに東京スタイル、3階の若者向け婦人服コーナーに23区とicbでオンワード樫山が進出しています。
上海新世界城は他の小売りには無い大きな特徴があります。それは「无须理由退还货」つまり「理由の無い返品も受け付ける」といった画期的なサービスです。このような顧客の立場に立ったサービスも、この百貨店が支持される大きな理由でしょう。ただしこのサービス、HPで調べると色々規則があります(笑)。やはり返品理由は必要です。
リサーチ日時:2010年4月1日(木)17:30(天気は雨後曇り)
[お客さんが集まっていた店舗]
1F:靴の集積売り場
2F:強いて言えば東京スタイル
3F:BASIC HOUSE(韓国)、ochirly(イタリア)
4F,5F:特になし
上海新世界商城はやはり、地元の中高年富裕層にターゲットを絞った戦略が興味深いです。日本の百貨店、そして上海の多くの百貨店も若者にターゲットを絞り、若者向けの売り場を低い階に持って行きます。中国の現在の人口ピラミッドの2大勢力は、20-25歳、そして40-45歳です。中国は日本の大学、短大、専門学校に当たる学校が急増しており、若者のホワイトカラーも増えています。しかしやはりお金を持っているのは就業年月の長い中高年でしょう。人口ピラミッドの40-45歳にターゲットを絞るのは正攻法です。新世界城は若者も取り込むことができたら、更なる発展を遂げることと思います。
上海新世界城は中国版の京王百貨店といったところです。
参考資料
新世界城ホームページ
http://www.newworld-china.com/index.asp
2009年12月21日
太平洋百貨店(徐家汇店)
しばらくご無沙汰でした。。
今日は徐家汇エリアの「太平洋百貨店」(徐家汇店)です。高級クラスに位置づけられる百貨店です(私見ですが、久光百貨店、伊勢丹と同クラスか1ランク下くらいでしょうか?)。
太平洋百貨店は台湾の「太平洋SOGO」グループの中の一つです。太平洋SOGOは1987年11月11日に百貨店業態として設立され、1993年から中国大陸部での展開を開始しています。目下中国と台湾のみに14店舗を展開しています(中国:9店舗 台湾:5店舗)。上海には3店舗が展開されています。今日見てきた太平洋百貨店徐家汇店は3店舗の中でも最も売り上げの高い店舗で、2008年度の総売り上げはRMB7.64億(約107億円)で、上海市の2008年度百貨店売上ランキングでは8位です(ちなみに1位はヤオハンで、RMB32.03億)。太平洋百貨店徐家汇店は1993年開店で、総面積は3万㎡、B1Fから8Fまでの構成です。
太平洋百貨店徐家汇店のB1Fは「山崎パン」などが入るフードコートで、アパレル関係では1Fが化粧品と靴を中心とした自主編集売り場、2F-4Fがレディース、5Fがメンズ、6Fがメンズ・スポーツです。それより上が家電売り場などになります。アパレルでは、大手日系企業は大体入店しています(オンワード樫山、三陽商会、ワールド、イトキン、東京スタイルなど)。太平洋百貨店や久光百貨店など、旧SOGOが関与している百貨店の品揃えは、日本から駐在していたSOGOの百貨店マンたちの指導により、日本式の商品展開や定数定量による管理などを行ってきたため、高いレベルにあると言われています。
調査日:2009年12月19日(土)18:00頃
○売れているお店
1F:靴の編集売り場。上海ではいまUGGのムートンブーツが人気です。
2F:ESPRIT, ochirly(イタリアのブランド)
3F:淑女屋(中国のブランド。PINK HOUSEを無地にしたような、ひらひら、ふりふりなステレオタイプなお嬢様服)
BASIC HOUSE:全館で最も売れていたブランドです。「中国时尚品牌网」によると、1996年に韓国で設立されたブランドで、目下韓国に158店舗を持ち、1店舗当たりの平均面積は400㎡。店舗やウェブを見る限り、韓国版ユニクロと言えます。BASHIC HOUSEはヤオハンにも入店しており、ここでもとてもお客さんが入っていた印象があります。韓国ではユニクロ同様ロードサイドの店舗が基本の様ですが、中国では百貨店の中に入店しています。ユニクロより若干トレンドを取り入れたデザインで、価格帯はユニクロより少し高いくらいでしょうか。今後リサーチを続けていきたい店舗です。
4,5,6F:取り立ててお客さんで賑わっている店舗は見当たりませんでした。
太平洋百貨店は比較的近くにもう一店舗(淮海中路店)あり、そこも優良店舗です。2008年の上海での百貨店売上ランキングは徐家汇店に続き第9位でRMB7.21億売っています。上海の勝ち組百貨店です。
注:太平洋百貨店に関する情報は、ホームページより。売り上げに関する情報は、「中国经济网」より。
参考資料
太平洋百貨店:http://www.pacific-shanghai.com.cn/
中国经济网:http://www.ce.cn/
BASIC HOUSE:http://www.basichouse.co.kr/
今日は徐家汇エリアの「太平洋百貨店」(徐家汇店)です。高級クラスに位置づけられる百貨店です(私見ですが、久光百貨店、伊勢丹と同クラスか1ランク下くらいでしょうか?)。
太平洋百貨店は台湾の「太平洋SOGO」グループの中の一つです。太平洋SOGOは1987年11月11日に百貨店業態として設立され、1993年から中国大陸部での展開を開始しています。目下中国と台湾のみに14店舗を展開しています(中国:9店舗 台湾:5店舗)。上海には3店舗が展開されています。今日見てきた太平洋百貨店徐家汇店は3店舗の中でも最も売り上げの高い店舗で、2008年度の総売り上げはRMB7.64億(約107億円)で、上海市の2008年度百貨店売上ランキングでは8位です(ちなみに1位はヤオハンで、RMB32.03億)。太平洋百貨店徐家汇店は1993年開店で、総面積は3万㎡、B1Fから8Fまでの構成です。
太平洋百貨店徐家汇店のB1Fは「山崎パン」などが入るフードコートで、アパレル関係では1Fが化粧品と靴を中心とした自主編集売り場、2F-4Fがレディース、5Fがメンズ、6Fがメンズ・スポーツです。それより上が家電売り場などになります。アパレルでは、大手日系企業は大体入店しています(オンワード樫山、三陽商会、ワールド、イトキン、東京スタイルなど)。太平洋百貨店や久光百貨店など、旧SOGOが関与している百貨店の品揃えは、日本から駐在していたSOGOの百貨店マンたちの指導により、日本式の商品展開や定数定量による管理などを行ってきたため、高いレベルにあると言われています。
調査日:2009年12月19日(土)18:00頃
○売れているお店
1F:靴の編集売り場。上海ではいまUGGのムートンブーツが人気です。
2F:ESPRIT, ochirly(イタリアのブランド)
3F:淑女屋(中国のブランド。PINK HOUSEを無地にしたような、ひらひら、ふりふりなステレオタイプなお嬢様服)
BASIC HOUSE:全館で最も売れていたブランドです。「中国时尚品牌网」によると、1996年に韓国で設立されたブランドで、目下韓国に158店舗を持ち、1店舗当たりの平均面積は400㎡。店舗やウェブを見る限り、韓国版ユニクロと言えます。BASHIC HOUSEはヤオハンにも入店しており、ここでもとてもお客さんが入っていた印象があります。韓国ではユニクロ同様ロードサイドの店舗が基本の様ですが、中国では百貨店の中に入店しています。ユニクロより若干トレンドを取り入れたデザインで、価格帯はユニクロより少し高いくらいでしょうか。今後リサーチを続けていきたい店舗です。
4,5,6F:取り立ててお客さんで賑わっている店舗は見当たりませんでした。
太平洋百貨店は比較的近くにもう一店舗(淮海中路店)あり、そこも優良店舗です。2008年の上海での百貨店売上ランキングは徐家汇店に続き第9位でRMB7.21億売っています。上海の勝ち組百貨店です。
注:太平洋百貨店に関する情報は、ホームページより。売り上げに関する情報は、「中国经济网」より。
参考資料
太平洋百貨店:http://www.pacific-shanghai.com.cn/
中国经济网:http://www.ce.cn/
BASIC HOUSE:http://www.basichouse.co.kr/
2009年11月07日
上海での+J
ユニクロ×ジル・サンダー女史の「+J」はこちら中国でも、日本と同様10/2に発売されました!上海では徐家汇のショッピングセンター「港汇广场」と浦东のショッピングセンター「正大广场」の2か所のみでの販売です。
私も非常に気になっていたので、10/2(土)、10/31(土)の夕刻、港汇广场に行ってきました。
売れ筋
レディース
○ジャケット類:特にトッパージャケット、チンストラップのついたスタンドカラーのジャケットは、私が行った時には完売状態でした。他、トロのジャケット、メルトンのジャケットも非常に稼働が良かったです。ベルベットの燕尾ジャケットやナイロンブルゾンはそんなに稼働していませんでした。
○ニット類:裏がリブで切り替えられたカーディガンなどもほぼ完売状態でした。
メンズ
○ジャケット類:フラノとトロのジャケットはサイズ、色欠けが出るくらいよく稼働していました。
○シャツ類:襟が小さいボタンダウンのコットンストレッチのシャツ。特にネイビーなど濃色系がよく売れていました。一方でブラックウォッチなどチェック系は殆ど稼働していませんでした。
港汇广场店は+Jを前面には打ち出していません。壁面のVPにも+Jは1着もコーディネイトされていませんでした。売り込み商材はネオレザー(10/2)やヒートテック(10/31)です。売り場も正面から回り込まないといけない、お店の最深部です。これは回遊を狙う一つの戦略でしょうか??
発売初日は、上海のアパレル関係の駐在員と売り場で出会うんだろうなー、と思っていましたが、国慶節のせい?か、日本人は一人も来店しませんでした(30分以上いましたが)。ファッションに敏感そうな、GUCCIの鞄などを持った若手ホワイトカラーの中国人カップが大半でした。他香港のお客さん(広東語圏)もいました。
価格はRMB1=¥14で計算すると日本とほぼ同じ価格です。売れ筋のジャケット類でもユニクロラインのジャケットにRMB200-300(¥2,800-4,200)をプラスした金額で、ジル・サンダー女史デザインの服が購入できるわけなので、ファッションに敏感な人には非常に魅力的なはずです。
私自身メンズのフラノのジャケットを試着してみました。ジル・サンダーの特徴の一つともいえた、柔らかな素材を使った、細身のナロウショルダーの華奢で美しいジャケット、といういよりかは、若干細身のシルエットの綺麗なジャケット、という印象でした。縫製は非常に綺麗です。
感想としては、以前のパリコレクションラインのジル・サンダーとはイメージは大きく異なります。ただ美しいシルエット、さりげないデザイン、綺麗な縫製、良質な素材という、万人に受け入れられるバランス感覚、お買い得感は他のブランドを一歩も二歩も抜きに出ている印象を受けました。ジル・サンダー女史とユニクロの取り組みはこの後も続いていきます。仮説→検証を繰り返して成長していく+Jは今後ますます進化していくのだと感じます。それにしても以前は少なくとも10万は出さないといけなかったジル・サンダー女史デザインの服が、こんな安価な値段で買うことができるなんて…。ユニクロってすごいですね!

私も非常に気になっていたので、10/2(土)、10/31(土)の夕刻、港汇广场に行ってきました。
売れ筋
レディース
○ジャケット類:特にトッパージャケット、チンストラップのついたスタンドカラーのジャケットは、私が行った時には完売状態でした。他、トロのジャケット、メルトンのジャケットも非常に稼働が良かったです。ベルベットの燕尾ジャケットやナイロンブルゾンはそんなに稼働していませんでした。
○ニット類:裏がリブで切り替えられたカーディガンなどもほぼ完売状態でした。
メンズ
○ジャケット類:フラノとトロのジャケットはサイズ、色欠けが出るくらいよく稼働していました。
○シャツ類:襟が小さいボタンダウンのコットンストレッチのシャツ。特にネイビーなど濃色系がよく売れていました。一方でブラックウォッチなどチェック系は殆ど稼働していませんでした。
港汇广场店は+Jを前面には打ち出していません。壁面のVPにも+Jは1着もコーディネイトされていませんでした。売り込み商材はネオレザー(10/2)やヒートテック(10/31)です。売り場も正面から回り込まないといけない、お店の最深部です。これは回遊を狙う一つの戦略でしょうか??
発売初日は、上海のアパレル関係の駐在員と売り場で出会うんだろうなー、と思っていましたが、国慶節のせい?か、日本人は一人も来店しませんでした(30分以上いましたが)。ファッションに敏感そうな、GUCCIの鞄などを持った若手ホワイトカラーの中国人カップが大半でした。他香港のお客さん(広東語圏)もいました。
価格はRMB1=¥14で計算すると日本とほぼ同じ価格です。売れ筋のジャケット類でもユニクロラインのジャケットにRMB200-300(¥2,800-4,200)をプラスした金額で、ジル・サンダー女史デザインの服が購入できるわけなので、ファッションに敏感な人には非常に魅力的なはずです。
私自身メンズのフラノのジャケットを試着してみました。ジル・サンダーの特徴の一つともいえた、柔らかな素材を使った、細身のナロウショルダーの華奢で美しいジャケット、といういよりかは、若干細身のシルエットの綺麗なジャケット、という印象でした。縫製は非常に綺麗です。
感想としては、以前のパリコレクションラインのジル・サンダーとはイメージは大きく異なります。ただ美しいシルエット、さりげないデザイン、綺麗な縫製、良質な素材という、万人に受け入れられるバランス感覚、お買い得感は他のブランドを一歩も二歩も抜きに出ている印象を受けました。ジル・サンダー女史とユニクロの取り組みはこの後も続いていきます。仮説→検証を繰り返して成長していく+Jは今後ますます進化していくのだと感じます。それにしても以前は少なくとも10万は出さないといけなかったジル・サンダー女史デザインの服が、こんな安価な値段で買うことができるなんて…。ユニクロってすごいですね!
2009年09月22日
Raffles City
日本のシルバーウィークとこれから控える中国の国慶節の準備で更新が滞っていました。。
今日は「Raffles City」です。Raffles Cityは「凱徳置地」が中心になって開発を進めたシンガポール資本の物件です。ショッピングセンターとオフィス棟で構成されています。Raffles Cityのショッピングセンター(以後Raffles Cityと書くときはシッピングセンターを指すものとする)は2003年11月1日開業です。場所は上海の地下鉄ターミナル駅「人民広場」に位置し、地下鉄の構内から直結する抜群のロケーションです。人民広場駅周辺は、市民の憩いの場である人民広場のほか、上海市政府や観光名所・南京東路や上海バンドにもほど近い、上海の政治・経済の中心とも言える場所です。
Raffles Cityは地下1階から7階までの8フロア構成、総面積45,000㎡(1フロア5,600㎡)になります。中心になるのは、アパレルと飲食です。
ターゲットは、若いホワイトカラーの男女だと考えられます。パリコレクションに参加するようなラグジュアリーブランドはありませんが、「CKカルバンクラインジーンズ」や「agnes.b voyage」など国内外の知名度の高いブランドが中心で、将来の中国企業の幹部候補のようなホワイトカラーではないとなかなか手が出せないブランドが中心です。また40歳以上の方をターゲットにしたようなブランドは入っていません。
お客さんの入りが良い店舗
調査日:8/27(木)16:00頃,9月13日(日)17:30頃
1F:izzue, guess, morgan, novo(vansなどスニーカー部門)
2F:fornarina, only, MANGO, novo(izzue, bread n butter)
3F:dazzle, G2000, novo(VEROMODA)
4F:JACK&JONES
Raffles Cityの特徴
①入店ブランドの殆どが外資(香港も外資と考えた)
上記のお客さんの入りが良い店舗も、dazzleを除き全て外資企業です。但しRaffles Cityでは外資企業のブランドが支持されているのではなく、大半が外資系企業だからです。海外志向の若者を惹き付けます。
②フードコートが充実
Raffles Cityは他の百貨店やショッピングモールに比べ、フードコートが圧倒的に充実しています。B1と6Fに大きなフードコートがありますが、加えて各階に必ずカフェ~本格的な夕食も可能なレストランがあります。フードコート目当てにRaffles Cityに来て、ついつい買い物、というケースも多いと考えられます。
③「novo」の存在
Raffles Cityには香港のセレクトショップ「novo」の一号店が入っています。Raffles Cityの1/4~1/5くらいの面積を、1Fから6F(たしか…)まで垂直に借りて入店しています(新宿高島屋の中の東急ハンズのようなイメージ)。店内はnovoがセレクトしたブランドがショップインショップの形で配置され、蛇行した導線で結ばれます。曲がりくねった店内を歩いていると、突然違うブランドが出てくる…、といった宝探しの感じにも繋がる新鮮な店内です。
フードコートにも重きを置いた戦略が非常に効果的であると感じます。これによってアパレルを買いに来るお客さん以外の、飲食目当てのお客さんも回遊客として取り込めるからです。ショッピングセンターの一つの新しい手法ではないかと感じます。
参考
トレンド上海ブログ:http://apalog.com/china/monthly/200506/
今日は「Raffles City」です。Raffles Cityは「凱徳置地」が中心になって開発を進めたシンガポール資本の物件です。ショッピングセンターとオフィス棟で構成されています。Raffles Cityのショッピングセンター(以後Raffles Cityと書くときはシッピングセンターを指すものとする)は2003年11月1日開業です。場所は上海の地下鉄ターミナル駅「人民広場」に位置し、地下鉄の構内から直結する抜群のロケーションです。人民広場駅周辺は、市民の憩いの場である人民広場のほか、上海市政府や観光名所・南京東路や上海バンドにもほど近い、上海の政治・経済の中心とも言える場所です。
Raffles Cityは地下1階から7階までの8フロア構成、総面積45,000㎡(1フロア5,600㎡)になります。中心になるのは、アパレルと飲食です。
ターゲットは、若いホワイトカラーの男女だと考えられます。パリコレクションに参加するようなラグジュアリーブランドはありませんが、「CKカルバンクラインジーンズ」や「agnes.b voyage」など国内外の知名度の高いブランドが中心で、将来の中国企業の幹部候補のようなホワイトカラーではないとなかなか手が出せないブランドが中心です。また40歳以上の方をターゲットにしたようなブランドは入っていません。
お客さんの入りが良い店舗
調査日:8/27(木)16:00頃,9月13日(日)17:30頃
1F:izzue, guess, morgan, novo(vansなどスニーカー部門)
2F:fornarina, only, MANGO, novo(izzue, bread n butter)
3F:dazzle, G2000, novo(VEROMODA)
4F:JACK&JONES
Raffles Cityの特徴
①入店ブランドの殆どが外資(香港も外資と考えた)
上記のお客さんの入りが良い店舗も、dazzleを除き全て外資企業です。但しRaffles Cityでは外資企業のブランドが支持されているのではなく、大半が外資系企業だからです。海外志向の若者を惹き付けます。
②フードコートが充実
Raffles Cityは他の百貨店やショッピングモールに比べ、フードコートが圧倒的に充実しています。B1と6Fに大きなフードコートがありますが、加えて各階に必ずカフェ~本格的な夕食も可能なレストランがあります。フードコート目当てにRaffles Cityに来て、ついつい買い物、というケースも多いと考えられます。
③「novo」の存在
Raffles Cityには香港のセレクトショップ「novo」の一号店が入っています。Raffles Cityの1/4~1/5くらいの面積を、1Fから6F(たしか…)まで垂直に借りて入店しています(新宿高島屋の中の東急ハンズのようなイメージ)。店内はnovoがセレクトしたブランドがショップインショップの形で配置され、蛇行した導線で結ばれます。曲がりくねった店内を歩いていると、突然違うブランドが出てくる…、といった宝探しの感じにも繋がる新鮮な店内です。
フードコートにも重きを置いた戦略が非常に効果的であると感じます。これによってアパレルを買いに来るお客さん以外の、飲食目当てのお客さんも回遊客として取り込めるからです。ショッピングセンターの一つの新しい手法ではないかと感じます。
参考
トレンド上海ブログ:http://apalog.com/china/monthly/200506/
2009年08月27日
「梅龙镇伊势丹」と「梅龙镇广场」
今日は2011年に上海に大型旗艦店を開業予定、と先日発表し話題になっている伊勢丹です。
上海の伊勢丹は、今年華亭店をクローズし、今は「梅龙镇伊势丹」1店です。
地下鉄2号線の南京西路駅から徒歩5分の好立地で、周りはラグジュアリーショッピングモールのPLAZA66やZARAの大型路面店、ポートマン・リッツカールトンホテルにも近いスノッブなエリアです。
梅龙镇伊势丹は「梅龙镇广场」という香港・大陸の不動産企業らが合資で作ったビルの中に入っています。梅龙镇广场はオフィスビルスペースなどを含めた建物の総面積はHPによると12万㎡で、内地下1階から10階までのショッピングエリアは7万㎡です。そのショッピングエリア(7万㎡)の中の一部の1Fから7Fを梅龙镇伊势丹が占めています。トレンド上海ブログによると、伊勢丹のスペースは16,000㎡です(おそらく売り場面積)。イメージとしては、梅龙镇广场の半分弱を梅龙镇伊势丹が占めている、という感じです。
ターゲットは、「ファッションの伊勢丹」の通り、ファッションに敏感は人たち(家族)です。
ここ梅龙镇伊势丹はものすごく独特な店舗です。
○梅龙镇广场というファッションを中心としたテナント店舗が入るショッピングモールの中に、同じくファッションを中心とした百貨店「伊勢丹」がテナントとして入店している、からです。
梅龙镇广场と梅龙镇伊势丹は建物内は各階自由に行き来できます。知らずに入ったら、一つの百貨店またはショッピングモールと間違いなく思うことでしょう。
梅龙镇广场のほうが富裕層向け、梅龙镇伊势丹のほうがもう少し価格帯を落とした地に足のついたもの、を売っています。
梅龙镇广场はバーバリー、コーチ、アニエスb、カルバンクラインなど、比較的価格帯の高い人気ブランドを扱います。
一方梅龙镇伊势丹は、ワールド、オンワード樫山、三陽商会、ダイドーリミテッド、IORIなど名だたる日系ブランドが入っていますが、多くのお客さんでにぎわうのが、ワゴンによる下着などの販売や自主編集の靴売り場などでした。
通常日本で百貨店が営業する場合、一つのビルを全て借りて(買って)、その百貨店のブランディングで営業します。梅龙镇伊势丹のように、伊勢丹に関係のない店舗が同じ建物内でテナントとして(梅龙镇广场の)営業する、というのはまずありません。更に構造的には梅龙镇广场と梅龙镇伊势丹は隣り合う形ですが、実際は建物が仕切りのない一つの箱ものなので、梅龙镇伊势丹にとってみたら自社店舗内で、自社のブランディングから外れている(かもしれない)店舗が営業している(するかもしれない)ということです。
中国で外資系企業が店舗開業する場合、伊勢丹などにお客さんへの小売りを委託して入る場合は「卸売り」のライセンス(営業許可証)が必要ですが、ショッピングモールにテナントとして入店する時には「小売り」のライセンスが必要です。よく中国の百貨店などで、ある店舗で買い物をしたときに、清算は別のレジで行う、というのが前者です。企業の営業範囲も入店傾向に関係あるかもしれません。
それにしても面白い店舗です。ちなみに、繰り返しになりますが、一つの建物で、内部は自由に行き来できますが、入口は「梅龙镇伊势丹」、「梅龙镇广场」それぞれ専用のものがあります。。2011年の上海の新しい伊勢丹開業の経緯には、このような点も大いに関係があるのではないでしょうか?
参考資料
梅龙镇广场URL
http://www.westgatemall.com.cn/index.php
梅龙镇伊势丹URL
http://www.isetan.co.jp/icm2/html/com/jp/shanghai_meilong/index.html



上海の伊勢丹は、今年華亭店をクローズし、今は「梅龙镇伊势丹」1店です。
地下鉄2号線の南京西路駅から徒歩5分の好立地で、周りはラグジュアリーショッピングモールのPLAZA66やZARAの大型路面店、ポートマン・リッツカールトンホテルにも近いスノッブなエリアです。
梅龙镇伊势丹は「梅龙镇广场」という香港・大陸の不動産企業らが合資で作ったビルの中に入っています。梅龙镇广场はオフィスビルスペースなどを含めた建物の総面積はHPによると12万㎡で、内地下1階から10階までのショッピングエリアは7万㎡です。そのショッピングエリア(7万㎡)の中の一部の1Fから7Fを梅龙镇伊势丹が占めています。トレンド上海ブログによると、伊勢丹のスペースは16,000㎡です(おそらく売り場面積)。イメージとしては、梅龙镇广场の半分弱を梅龙镇伊势丹が占めている、という感じです。
ターゲットは、「ファッションの伊勢丹」の通り、ファッションに敏感は人たち(家族)です。
ここ梅龙镇伊势丹はものすごく独特な店舗です。
○梅龙镇广场というファッションを中心としたテナント店舗が入るショッピングモールの中に、同じくファッションを中心とした百貨店「伊勢丹」がテナントとして入店している、からです。
梅龙镇广场と梅龙镇伊势丹は建物内は各階自由に行き来できます。知らずに入ったら、一つの百貨店またはショッピングモールと間違いなく思うことでしょう。
梅龙镇广场のほうが富裕層向け、梅龙镇伊势丹のほうがもう少し価格帯を落とした地に足のついたもの、を売っています。
梅龙镇广场はバーバリー、コーチ、アニエスb、カルバンクラインなど、比較的価格帯の高い人気ブランドを扱います。
一方梅龙镇伊势丹は、ワールド、オンワード樫山、三陽商会、ダイドーリミテッド、IORIなど名だたる日系ブランドが入っていますが、多くのお客さんでにぎわうのが、ワゴンによる下着などの販売や自主編集の靴売り場などでした。
通常日本で百貨店が営業する場合、一つのビルを全て借りて(買って)、その百貨店のブランディングで営業します。梅龙镇伊势丹のように、伊勢丹に関係のない店舗が同じ建物内でテナントとして(梅龙镇广场の)営業する、というのはまずありません。更に構造的には梅龙镇广场と梅龙镇伊势丹は隣り合う形ですが、実際は建物が仕切りのない一つの箱ものなので、梅龙镇伊势丹にとってみたら自社店舗内で、自社のブランディングから外れている(かもしれない)店舗が営業している(するかもしれない)ということです。
中国で外資系企業が店舗開業する場合、伊勢丹などにお客さんへの小売りを委託して入る場合は「卸売り」のライセンス(営業許可証)が必要ですが、ショッピングモールにテナントとして入店する時には「小売り」のライセンスが必要です。よく中国の百貨店などで、ある店舗で買い物をしたときに、清算は別のレジで行う、というのが前者です。企業の営業範囲も入店傾向に関係あるかもしれません。
それにしても面白い店舗です。ちなみに、繰り返しになりますが、一つの建物で、内部は自由に行き来できますが、入口は「梅龙镇伊势丹」、「梅龙镇广场」それぞれ専用のものがあります。。2011年の上海の新しい伊勢丹開業の経緯には、このような点も大いに関係があるのではないでしょうか?
参考資料
梅龙镇广场URL
http://www.westgatemall.com.cn/index.php
梅龙镇伊势丹URL
http://www.isetan.co.jp/icm2/html/com/jp/shanghai_meilong/index.html



2009年08月14日
Metersbonwe(メタスバンウェイ)
今日は中国のSPA企業「Metersbonwe(メタスバンウェイ)」です。Metersbonweは今中国で最も元気があって、成功している中国企業の一つです。
Metersbonweは1995年に温州で設立、2007年度の売り上げは約RMB46億(約JPY640億。HPより筆者計算)、店舗数は1,800に上ります(アパレルウェブのブログより)。2006/2007年には「中国ブランド大賞(筆者翻訳)」を受賞しています。
ターゲットはHPによると16-25歳の男女。日本では「中国のユニクロ」と言われていますが、デザインは殆どがベーシックではなく、H&MやZARAなどのように流行を取り入れるデザインです。取り扱い品目は男女のアパレル製品、靴・カバン・アクセサリーの雑貨類そして下着を含む全アイテムです。価格帯はユニクロやH&M、ZARAより1ランク下です。前述アパレルウェブのブログに価格帯が載せてありますが、私が行った時も男女ともに、裏付きのジャケットでRMB200(JPY2,800くらい)、シャツでRMB120(JPY1,700くらい)、カット&ソーのプリントパーカーでRMB150(JPY2,100くらい)、デニムパンツでRMB110(JPY1,550くらい)、カット&ソーでRMB40-100(JPY550-1,400)位でした。調査店舗は観光名所・上海バンドからほど近い南京東路の旗艦店です。当日(2009/08/12/16:00頃)は平日で雨模様でしたが、向かいのユニクロなど他のアパレルを圧倒する客入りでした。
Metersbonweの強みは、以下5点だと感じました。
①広告戦略
広告戦略の上手さ、スケールの大きさ、そして商品との連動性。Metersbonweは日本でもおなじみ、台湾の大人気歌手・ジェイ・チョウを広告塔に起用し、店頭や街頭広告は勿論ウェブでも大々的に展開しています。今ターゲットにとって旬な人(もの)を起用する戦略です。私が行った時には映画『トランスフォーマー』とコラボし、トランスフォーマーの写真や絵、そして中国の人気俳優(たぶん)にトランスフォーマーのロボット風メイクをさせた広告写真を壁面いっぱいに貼っていました。そして1Fはトランスフォーマー1色の商品展開です。トランスフォーマーのロゴ入りのTシャツ、パーカー、デニム…。
②安価な価格
前述の通り、ターゲットの年齢、収入でも買いやすい価格設定です。2007年には「中国大学生愛好ブランド賞(筆者翻訳)」を受賞しています。
③トレンド性
商品の殆どがトレンドを意識した作りです。例えばメンズの商品では、サテンのボウタイ付きシャツなど非常にトレンド性の高い商品が展開されます。
④ウェブ戦略
他のアパレルを圧倒するHPのクオリティー、そしてアリババのタオバオを介したB2Cのオンラインショッピング。中国のアパレル企業はHPが未整理の所も多いですが、Metersbonweは日本企業のものよりずっとクオリティーの高いHPを作成しています。商品のラインナップ、価格表示、そしてちょっとしたゲーム、圧巻なのはジェイ・チョウらによるファッションコーディネイト診断です。またHP上から中国最大のB2Cサイト・タオバオでアリペイ(アリババの簡便な決済システム)を使用したオンラインショッピングも可能です。参考資料内のMetersbonweのURLより皆さんも是非アクセスしてみてください。
⑤教育的要素
これはかなりの私見ですが、ここ南京東路店の最上階5Fの服飾博物館に感銘を受けました。最上階にはMetersbonweが中国の清代から現代に至るまでの民族衣装を実際の博物館同様の環境で収集・展示しています。また民族刺繍の実演を行ったり、古代からの衣服の成り立ちなどを説明したりもしています。1F-4Fで衣服を販売して利益を得る一方、最上階では「衣服とは?」、「装うこととは?」ということについて教育的な活動を行い消費者に還元する、そんなMetersbonweに私は感銘を受けました。これも一つの戦略だと思います。
ちなみに2009年2月28日号の『週刊東洋経済』によると、2008年の中国長者番付でMetersbonweのCEOは第18位。アパレルでは第1位です。
参考資料
MetersbonweのHP:http://www.metersbonwe.com.cn/
アパレルウェブ該当ページ:http://apalog.com/china/archive/151


Metersbonweは1995年に温州で設立、2007年度の売り上げは約RMB46億(約JPY640億。HPより筆者計算)、店舗数は1,800に上ります(アパレルウェブのブログより)。2006/2007年には「中国ブランド大賞(筆者翻訳)」を受賞しています。
ターゲットはHPによると16-25歳の男女。日本では「中国のユニクロ」と言われていますが、デザインは殆どがベーシックではなく、H&MやZARAなどのように流行を取り入れるデザインです。取り扱い品目は男女のアパレル製品、靴・カバン・アクセサリーの雑貨類そして下着を含む全アイテムです。価格帯はユニクロやH&M、ZARAより1ランク下です。前述アパレルウェブのブログに価格帯が載せてありますが、私が行った時も男女ともに、裏付きのジャケットでRMB200(JPY2,800くらい)、シャツでRMB120(JPY1,700くらい)、カット&ソーのプリントパーカーでRMB150(JPY2,100くらい)、デニムパンツでRMB110(JPY1,550くらい)、カット&ソーでRMB40-100(JPY550-1,400)位でした。調査店舗は観光名所・上海バンドからほど近い南京東路の旗艦店です。当日(2009/08/12/16:00頃)は平日で雨模様でしたが、向かいのユニクロなど他のアパレルを圧倒する客入りでした。
Metersbonweの強みは、以下5点だと感じました。
①広告戦略
広告戦略の上手さ、スケールの大きさ、そして商品との連動性。Metersbonweは日本でもおなじみ、台湾の大人気歌手・ジェイ・チョウを広告塔に起用し、店頭や街頭広告は勿論ウェブでも大々的に展開しています。今ターゲットにとって旬な人(もの)を起用する戦略です。私が行った時には映画『トランスフォーマー』とコラボし、トランスフォーマーの写真や絵、そして中国の人気俳優(たぶん)にトランスフォーマーのロボット風メイクをさせた広告写真を壁面いっぱいに貼っていました。そして1Fはトランスフォーマー1色の商品展開です。トランスフォーマーのロゴ入りのTシャツ、パーカー、デニム…。
②安価な価格
前述の通り、ターゲットの年齢、収入でも買いやすい価格設定です。2007年には「中国大学生愛好ブランド賞(筆者翻訳)」を受賞しています。
③トレンド性
商品の殆どがトレンドを意識した作りです。例えばメンズの商品では、サテンのボウタイ付きシャツなど非常にトレンド性の高い商品が展開されます。
④ウェブ戦略
他のアパレルを圧倒するHPのクオリティー、そしてアリババのタオバオを介したB2Cのオンラインショッピング。中国のアパレル企業はHPが未整理の所も多いですが、Metersbonweは日本企業のものよりずっとクオリティーの高いHPを作成しています。商品のラインナップ、価格表示、そしてちょっとしたゲーム、圧巻なのはジェイ・チョウらによるファッションコーディネイト診断です。またHP上から中国最大のB2Cサイト・タオバオでアリペイ(アリババの簡便な決済システム)を使用したオンラインショッピングも可能です。参考資料内のMetersbonweのURLより皆さんも是非アクセスしてみてください。
⑤教育的要素
これはかなりの私見ですが、ここ南京東路店の最上階5Fの服飾博物館に感銘を受けました。最上階にはMetersbonweが中国の清代から現代に至るまでの民族衣装を実際の博物館同様の環境で収集・展示しています。また民族刺繍の実演を行ったり、古代からの衣服の成り立ちなどを説明したりもしています。1F-4Fで衣服を販売して利益を得る一方、最上階では「衣服とは?」、「装うこととは?」ということについて教育的な活動を行い消費者に還元する、そんなMetersbonweに私は感銘を受けました。これも一つの戦略だと思います。
ちなみに2009年2月28日号の『週刊東洋経済』によると、2008年の中国長者番付でMetersbonweのCEOは第18位。アパレルでは第1位です。
参考資料
MetersbonweのHP:http://www.metersbonwe.com.cn/
アパレルウェブ該当ページ:http://apalog.com/china/archive/151



